内容説明
雨降る冬の夜、「深山木薬店」の店主・秋が何者かによってさらわれた。空っぽの部屋に残されていたのは、不可思議な一枚のメモ。『鵺(ぬえ)は始まり。十六時間が区切り、災厄は一つ。四つ数えるまでに、交換だ』脅迫文とも思われるこのメッセージが示唆するものとは? リベザルは、秘密を胸に懸命の捜索を開始する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
11
【再読】灯視さんが探している「シン・リー」が、秋の事じゃなければよいと、願ったけれど無駄だった。リベザルを苦しめた依頼と、長い間後悔していた良太への気持ちが、どちらも綺麗に解決したものの、秋への謎は深まるばかり。秋の友人達は、何か知ってそうだけど口は割らないだろうし。2017/09/11
セイ
7
薬屋シリーズのお話は心臓に悪いことが多いなぁって思います。リベザルの気持ちになって読んでるからそうなるんだよね。リベザルがいつも可哀想になります。みんな、優しいけど冷たいからなー。 灯視さんの依頼にはいつ答えるんだろうってずっと思ってたけど、依頼内容がこんなことだったとは。そりゃ手出しが出来ないもんだっただろうな、と。歌のこと、灯視のこと、秋のこと、リベザルには考えなきゃいけないことがいっぱいで大変だけど、応援したいです。2018/05/11
ソラ
4
灯視さんの話がここで完結。すっかり忘れてたな…2023/09/10
ソラ
3
【再読】2023/10/21
しげパレード
3
「薬屋探偵怪奇譚」の第7巻文庫版。相変わらずとらえどころのない話だけども、彼の今までにない一面がとても新鮮。演技じゃないのがまたいい。事件としては小事だけど何気にオールスターに近い。結構重要な進展があり、結構重要なことが読者に示されたのでは?二人仲良いよね。2017/09/04