日本経済新聞出版<br> 昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来

個数:1
紙書籍版価格
¥2,090
  • 電子書籍
  • Reader

日本経済新聞出版
昨日までの世界(上)―文明の源流と人類の未来

  • ISBN:9784532168605

ファイル: /

内容説明

「現代社会を深く考えるための必読書」――養老孟司
「ダイアモンド文明論の決定版的集大成」――福岡伸一

■600万年におよぶ人類の進化の歴史のなかで、国家が成立し、文字が出現したのはわずか5400年前のことであり、狩猟採集社会が農耕社会に移行したのもわずか1万1000年前のことである。長大な人類史から考えればこの時間はほんの一瞬にすぎない。では、それ以前の社会、つまり「昨日までの世界」の人類は何をしてきたのだろうか?
■領土問題、戦争、子育て、高齢者介護、宗教、多言語教育……人類が数万年にわたり実践してきた問題解決法とは何か? ピュリツァー賞受賞の世界的研究者が、身近なテーマから人類史の壮大な謎を解き明かす、全米大ベストセラーの超話題作!

「本書はひとりひとりの人生や生活、日々の選択といった個人の興味関心に直接関係するテーマを扱っており、私の著作のなかではもっとも生活に身近な内容になっている」(「日本語版への序文」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

30
伝統的社会vs.現代社会。WEIRD。様々な面で、進化がもたらしたものと、失ったもの。単なる比較のみに留まらず、共通項も振り返ることで、人間の本質も問いかける。印象に残るのが”諍い”。共通項は「心」。感情。そこに人間性を垣間見る。故に、”恨み”による負の連鎖も共通項・・・。個から集団、国家へ。共通項は「相互補助」。所属する集団・国家の選択。権利、義務、に対する自由。この点におけるリスク管理にも影響。根底は同じではないだろうか・・・。2013/05/03

やまやま

29
伝統的社会と米国的な価値観との比較論である。示唆されている「選択肢」の内容は著者の体験に基づいた興味深い事例を底流に持つ。まず、友人・敵・他人のカテゴリーを基に対応する小さな国家社会として伝統的社会を位置づけ、その小さな社会における摩擦を、賠償などの紛争解決方法がどのように解決していくか分析している。その後、戦争論に移行するが、人口に対する戦死率などを分析し、特性を議論する。復讐は大きな要素かもしれないし、資源の確保もまた重要である。単に好戦的な人が種族保存のために多いのかもしれない。子育て論も展開。2019/10/02

ロッキーのパパ

29
ジャレド・ダイアモンドらしく実例が豊富で説得力のある内容だった。 特に、部族間戦争と世界大戦の戦死率の比較、高齢者に対する評価の違い、などが興味深かった。 下巻もじっくり読むことにしよう。2013/11/11

tama

28
他市図書館からお取寄せ シリーズで読んでる。伝統的社会の交易品で、イヌイットだけが贅沢品を欲しがっていない(!)というデータがあった。いつ頃のデータなの?「部族戦争は部族民を興奮させるが、部族の男性(=戦士)は戦争状態を怖がっており終結を望んでいる」「復讐の渇望はよいものではない。しかし無視できるものでもない」。ムムッと思える話が多い。この書を読む限り、高齢者の未来については温暖化抑制よりも改善が困難かもしれない。2013/09/25

yooou

28
☆☆☆☆★ 「銃・病原菌・鉄」、「文明崩壊」からのトーンダウンは否めませんが現代人必須の読書であることは間違いありません。僕はWEIRDという考え方に強い気付きがありました。2013/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6399872
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす