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内容説明
2001年2月のweb連載開始より1年余り。構想20年、著者初の描き下ろし劇画がついに単行本化!第9話までを収録した本作品、“ぼのぼの”ファンも必見です!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
9
ボタンの掛け違えのように、日常の中の少し不穏な出来事が、非日常な不幸の扉を開いてゆく。いい子だった息子が引きこもり、異常な体格になり…もうあの子じゃ無い…という母親の感覚も少し引いて見るとかなり怖い。ホラー作品として描かれているので、文字通り、見た目どおりで受け取ればよいのだろうが、どうしてもメタファーとして重なる事どもを思わずにはいられない。そういう意味ではカフカの「変身」のようでもある。怪異の源として作者が用意した超自然的力は、ホラーにありがちなご都合主義にもとれるが、この力への信憑性のようなものは、2016/06/08
gachin
4
恐ろしい・怖い訳ではなく、不気味。こういう感情の解像度で物語描くのってすごい。カラーをそのままモノクロにしたような感じで絵全体が暗くて見にくいのがそれに一役買っている。2020/06/03
ドント
3
私が知る限りでは(この1巻目は)「完璧」に近いホラー漫画のひとつ。不穏、不安、厭なもの、異形、異常、怪異が手がかりなく漂っていてめまいがするくらい素晴らしい。読んではいけないものを読んでいる気になる。30回くらい読んでいると思うけど買い直した。2022/06/17
袖崎いたる
3
誰もが避けられない不幸なるものが忍びよる気配。2021/12/20
オジャオジャ
3
再読。作中に漂う薄気味悪さが素敵。林の住むマンションに張り巡らされた糸のシーンが一番ゾクッとしましたわ。2016/05/05