内容説明
父・関白の強引な政略により、すでに三人の妃 がいる帝・篤迪(あつみち)の元に入内することになった朱子(あやこ)。仕方なく宮中に上がったにもかかわらず、 篤迪の清廉な人柄に次第に惹かれていってしまい!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
56
主上最愛の中宮は父がなくなったために後ろ盾がなくなってしまった。そこに時の権力者を父に持つ13歳の朱子が入内する。この設定は一条天皇と定子彰子だろう。しかも朱子には三顧の礼で迎えた才女が女房についている。主上・篤迪は亡くなった中宮や遺された皇子のことを思うと朱子を好きだと思う気持ちを率直に認めることができない。このメンドクサイ主上の心理が丁寧に描かれているために楽しく読める。2021/08/17
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
32
恋衣草紙シリーズ第二弾♪山吹の君に続いて、白蓮の君。「泥中の蓮ってご存知?」その人がらから、朱子の生きざまは決まったんだろうな。今回のモチーフは[定子と彰子]という感じだろうか。平安時代中期のイメージ強し!小田菜摘さんと宵マチさんのコンビでもう少しこの時代の楽しみたい♪2017/08/23
しゅてふぁん
24
既に寵愛している后がいる後宮に入内するところから話が始まるので、どういう結末になるのか気になった。求めていたものと違ったかなぁ。平安時代の後宮を舞台に帝との恋愛を描くとなると仕方がないのか…。2018/01/23
りらこ
22
理詰めでモノを考えるヒロイン。平安時代を扱ったものが読みたい!とKindle Unlimitedにて。人間関係がドロドロして、そのなかで蓮が好きなヒロイン、つまり泥中の蓮というわけで。ハッピーエンドで良き。軽く読めた。2021/12/30
coco夏ko10角
16
朱子が魅力でよかった。宵マチさんのイラスト今回も素敵。前の山吹より今巻の方が好きだな。2020/01/18