内容説明
倍の年齢差がある帝に、幼くして入内した真子(さなこ)。帝の第二皇子・迪里(みちさと)とは、同い年なこともあり幼馴染だ。
そんな折、帝が急逝。真子はわずか十二歳で寡婦となってしまう。
それから数年後。
式部卿宮となった迪里に支えてもらい、つましく生計を立てていた真子は、期せずして迪里と顔を合わせることに!!
成長した姿に互いに心を奪われるが、その逢瀬が宮中で噂となり……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
58
あまりにも幼い年齢で入内したために幼いうちに未亡人になってしまった真子。出家するには若すぎる上に父・右大臣は亡くなってしまっているし異母兄は冷たい。身分の低い母も既に亡くなっていて頼る人がいない。主上の弟・式部卿宮迪里は母は身分が低い上に既にいない。頼れる人がいないこの二人が結ばれるためには普通のシンデレラストーリーではうまくいかない。ということで迪里はかなりしたたかな性格に描かれている。近衛天皇と二条天皇に入内した藤原多子が元ネタだと作者のあとがきにある。2021/08/17
ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪
36
小田菜摘の平安朝ものは相変わらず面白い♪後ろ盾のない者同士、年を重ねても変わらない想いにきゅんっときました。殿方は多少強引なところがいいですよね。バカな異母兄を除いて・・。真子の最後の一発はすっきりです。平安調のまた書いて欲しい・・!2017/05/20
しゅてふぁん
26
平安時代の宮中を舞台にしたこういった物語には、これでもか!というくらいに意地悪でプライドが高い高貴な女人と、出世しか考えていない人でなしの親族男性が出てくる。今回もひどかった(笑)あとがきで著者が書いている通り『本格的な歴史小説ではできない、少女小説の醍醐味』である王道ストーリーを存分に楽しみました♪2017/11/20
かなで
12
再読。2022/03/18
ゆり
12
小田菜摘さんの作品にしては情熱的なロマンス少女小説。やっぱり平安ものはいいなあ……。迪里が落ち着いた雰囲気の貴公子なのだけれど真子への愛には情熱的でびっくり。けれどひとりの幼馴染への愛は一途できゅんときました。真子が、大人しいというよりは賢く迪里や家人の無事をひたすら案じるがゆえ遠慮がちなタイプのヒロインなのも、好感が持てて良かったです。わりとぐいぐいいく綾乃とちょうどいいバランスの主従だな(笑)。挿絵のふたりの繊細でたおやかな美しさも目の保養。邑子さんの恨みつらみが真子にいってしまうのがちょっと辛いな。2017/06/05
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