内容説明
群馬県の湖で沖縄在住の元米兵の死体が発見された。謎の言葉「黒いオルフェが微笑んでくれる」を残して。財津刑事は遺留品のボタンに注目し、那覇の会社が特注したことを突き止める。元米兵は歌手クラウジア明美のことを探っていたらしい。ヒット曲の歌詞「黒いオルフェ」を引用した脅迫状が彼女に届き、怪しい芸能ライターがつきまとう。そして第二の殺人が起きた。書下し長篇推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kei@名古屋
25
こちらもシリーズ相変わらず飛びまわってます。そしてオキナワ。まぁ事件が起きる要因としては仕方ないがヒロシマとオキナワをほぼ同時刊行という辺りが作者らしいですかね。2017/09/05
みどり
2
時事ネタなのに、10年経っても、今でも似たような話は聞こえるな、と。 着た切り刑事二人組はいまだに着た切りで、同窓生からゴミのように見られる東大主席は可哀想であり、笑える。 この県警シリーズは、「縄張り争いが少ない」話として珍しいくらいに、各県警の人たちが協力的だな。今回は特に「沖縄」だから、そう感じるのか。 2021/08/12
a.k.a.Jay-V
1
黒いオルフェの呪いというサブタイトルに惹かれて購入。シリーズものでした。時事ネタを絡ませたポリティカルな作り。ただ問題となった沖縄についての主人公の見解、実際の所、炎上になるかな?2017/09/14