内容説明
上海の空港でツアー中の女子大生が覚せい剤密輸容疑で逮捕された。彼女の父親は、二十年前に群馬県で起きたスーパー女性店員三人殺害事件の容疑者だった。そしてツアーを企画した旅行代理店社員は同事件の被害者の娘だったことがわかる。ツアーには被害者遺族三人も参加していた。時効を過ぎた後も真相を追い続けた県警ベテラン刑事の執念がいま全てを暴く。書下し長篇推理サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
135
「生きていることの方が辛くなる償いの日々だってきっとある」20年前の事件から『着た切り刑事』と呼ばれても時効の日を迎えても尚事件を追う泥臭い刑事とその相棒が良い。巧妙に復讐を練り上げた遺族たち、そしてひた隠す真犯人・・ 面白く一気読みでした。いろんな事が巧みに絡み合っていたが、犯人の娘には何の罪もなかった訳だからあの国ではすぐ死刑にされる可能性もあった訳で、それはちょっとなぁでしたが、間に合ってよかったね。これは禍福は糾える縄の如し?因果応報というのか!?2016/12/19
kei@名古屋
18
まさか、シリーズものだったとは、北関東の空気を残しつつ、例の八王子の事件を彷彿とさせる物語。たぶん、この作者さんは外事モノと人情モノを絡めた方が面白い作品を描けると思うのです。次の事件が今から楽しみですね。。。2016/12/05
シアン
8
県警出動シリーズ第2弾。財津が「着たきり刑事」になった過去の事件が明らかになる。その事件が実際にあった事件とほぼ同じだったので、ちょっと驚いた。地道にこつこつ捜査しても、やはり過去の事件を扱うには、記憶の風化や時効の壁などがあり、難しいのだなと感じた。2017/02/07
鍵ちゃん
7
上海の空港でツアー中の女子大生が覚せい剤密輸容疑で逮捕された。彼女の父親は、20年前に群馬県で起きたスーパー女性店員3人殺害事件の容疑者だった。そしてツアーを企画した旅行代理店社員は同事件の被害者の娘だったことがわかる。ツアーには被害者遺族3人も参加していた。時効を過ぎた後も真相を負い続けた県警ベテラン刑事の執念がいま全てを暴く。ハラハラドキドキした展開で犯人が途中でわかっても時効という壁でふんぞり返っている姿を想像しただけで腹立たしく感じたな。 2020/09/13
みどり
4
着た切り刑事二人組の、どうして着た切りになったのか、という大本の話。 時効で殺人罪には問われないことになった男の「地位と名誉」さらには「家族」まで奪う復讐劇でもある。 今後、この二人組は「着替える」のかちょっと楽しみ。 靴は少なくとも変えるんだろうな、アナが空いたから。2021/08/09
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