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内容説明
生存能力に長けた魚たちの驚きの世界!
約400年生きる、「脊椎動物界のご長寿さん」ニシオンデンザメや、奄美大島沖の海底でミステリーサークルをつくりメスにアピールするアマミホシゾラフグ、口から水を吹き出して昆虫を落とすテッポウウオ……など、遠い海で生きる魚たちのさまざまな生存戦略を紹介。
ウツボそっくりに化けるシモフリタナバタウオや、砂や小石に擬態するカレイ、植物になりきるカミソリウオなど、華麗な変身術を持つ魚は巻頭カラーページで特集。
さらに養殖ウナギはほとんどオスであることや、フナ(ギンブナ)はオスがいなくても出産することなど、身近な魚の知られざる生態についても言及。
人類の英知を超える生命の不思議に驚愕する1冊。
※この作品はカラー頁が含まれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
21
遠い海で生きる魚たちのさまざまな生存戦略を紹介しています。擬態の方法、生殖など、魚の知らなかった一面や珍しい知識も学べる1冊。タイトル通り「魚はすごい」と読んだ後に感じと思います。アマミホシゾラフグのミステリーサークルは実際見てみたいな。2017/09/28
Yuuki.
19
文体や各章の中での話題の流れ方のせいなのか、読んでいる間ずっとNHKの『地球ドラマチック』か何かを観ているような気分だった。文章から、勝手に著者は物腰の柔らかい方なのではないかと感じた。内容はと言うと、世界に生息する様々な魚のちょっと変わった行動や生態を分かりやすく説明していて読みやすく、これを読んで初めて知った事もあり面白かった。程よく写真も掲載されているので、文章を読みながらネット検索することもなく、スラスラ読めた。2019/03/08
桔梗屋
4
「魚」については、もう四半世紀以上前に仕事で随分知識を得てきたので、記載内容の7割くらいまでは既知ではあったのですが…ま、それでも残り3割の新知識と再確認のためには、新書サイズが心地良いサイズですな。にしても、こういう本を読むと、最近すっかり行けてない水族館に観に行きたい欲がますます高まってしまっていけねえ。魚は基本、水族館じゃないとなかなか生きて泳いでいる姿は観られないからねえ…財布に多少余裕ができてきたら、このコロナ禍がさあ。ひとまずは『あつ森』で釣った魚寄贈して博物館で観るのを代償行為にするしか。2021/04/23
ほにょこ
4
★★★☆☆ 様々な魚を淡々と紹介しています。 もうちょっとユーモアが欲しかったところですが、 なるほどと思える解説や驚くような生態などへ~ほ~ふ~んと唸りながら読みました。 2019/06/10
すうさん
3
前回読んだ「したたかな魚」よりも面白かった。約四百年生きるニシオンデンザメ、ミステリーサークルを作る奄美大島のアマミホンゾラフグ。実はハゼの研究家である昭和天皇のなずけたハゼや皇后さまのなずけたアケボノハゼなど身近で知らなかった知識も楽しい。魚の世界のことは私も結構詳しいと思っていたが、興味深い変わった魚のことばかりではなく、海洋世界、海洋生物を俯瞰して書かれていることも勉強になった。生き物の世界は、その生き方も環境も進化の歴史も、人類にとって生きる参考になる。「いのち」を学ぶモノ言わぬ哲学書となる。2017/08/14