内容説明
ついにカルマ真仙教全施設に対し、秘かに強制捜査を行うことが決まった。Xデーが2日後に迫る朝。通勤客を狙い地下鉄で毒ガスが――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
357
いよいよ佳境に入ってきたのに、視点が公安サイド一辺倒で、カルマ信者の発言なんかが全く取り上げられないので、なんか味気ない。上巻で出てきた内通者も、いつの間にかフェードアウトしていてどうなっているのか不明に。上巻のレビューで、上裕をモデルにした人物が出てこないのが違和感と書いたが、周防というキャラがそうだった模様。塀の外にいる人物への配慮で似た名前をつけなかったのかとは思うが、結果、すごく紛らわしくなった。北朝鮮が絡んできて、ひょっとしたらここから一気にフィクションになっていくのかも。とりあえず下巻へ。2017/12/27
KAZOO
109
ここではいよいよカルマ真仙教団に捜査が入り幹部や教祖が逮捕されます。そこのところが当事者であったらしくかなり克明に情報などを取得されていたようで詳しい感じでした。さらに国松(実名)警察庁長官狙撃事件を巡っての宗教法人関与を巡り警察内部での対立が出てきます。著者は本当はこれを書きたかったのでしょうね。武藤参事官(キャリア)との対立というのでかなり主人公は嫌われていたようです。2017/12/28
HANA
66
中巻は冒頭あの時代を生きた者なら忘れることの出来ない地下鉄サリン事件から始まり、警察庁長官狙撃事件まで。とはいえ事件の様相でもなく現場でもなく、捜査上層部の様子を描いているのは変わらず。その為強制捜査の様子や狙撃事件直後の混乱等は臨場感溢れるものの、それ以外はやはり事件の外部からなのは変わらず。何となく舞台の裏から書割を眺めているような感じもするし、上層部の様子を書いている部分は馴染みのないものばかりで関係ない会社の議事録読んでいるような気もしないではない。あと今調べたら長官狙撃事件って未解決なんですね。2022/11/04
sayan
55
フィクションとは言え、地下鉄サリン事件、教団施設の強制捜査、警察庁長官の銃撃、さらに教団幹部の刺殺事件へと物語は急展開する。実際に報道された事件に対して、筆者側(公安・警察)の語りでは、事件関係者間で異なる緊張感、思惑、駆け引きが明らかになり、新鮮だった。また、教団側がある人物を介して事件の幕引きを図る、あるいは「落としどころ」をめぐるやるりとりは、何とも言えない迫力があった。(もちろんこれが事実かどうかはわからないけれども)下巻に続く伏線もあり、小説としてどのような結末を迎えるのか、次作を読んでみたい。2018/04/04
JILLmama
51
ついに地下鉄サリン事件が起こってしまった...止められなかった公安。地下鉄サリンから國松長官銃撃事件までの中巻。ドキュメンタリーを観ているようだった。2017/12/30
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