内容説明
ついにカルマ真仙教全施設に対し、秘かに強制捜査を行うことが決まった。Xデーが2日後に迫る朝。通勤客を狙い地下鉄で毒ガスが――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
354
いよいよ佳境に入ってきたのに、視点が公安サイド一辺倒で、カルマ信者の発言なんかが全く取り上げられないので、なんか味気ない。上巻で出てきた内通者も、いつの間にかフェードアウトしていてどうなっているのか不明に。上巻のレビューで、上裕をモデルにした人物が出てこないのが違和感と書いたが、周防というキャラがそうだった模様。塀の外にいる人物への配慮で似た名前をつけなかったのかとは思うが、結果、すごく紛らわしくなった。北朝鮮が絡んできて、ひょっとしたらここから一気にフィクションになっていくのかも。とりあえず下巻へ。2017/12/27
KAZOO
108
ここではいよいよカルマ真仙教団に捜査が入り幹部や教祖が逮捕されます。そこのところが当事者であったらしくかなり克明に情報などを取得されていたようで詳しい感じでした。さらに国松(実名)警察庁長官狙撃事件を巡っての宗教法人関与を巡り警察内部での対立が出てきます。著者は本当はこれを書きたかったのでしょうね。武藤参事官(キャリア)との対立というのでかなり主人公は嫌われていたようです。2017/12/28
HANA
63
中巻は冒頭あの時代を生きた者なら忘れることの出来ない地下鉄サリン事件から始まり、警察庁長官狙撃事件まで。とはいえ事件の様相でもなく現場でもなく、捜査上層部の様子を描いているのは変わらず。その為強制捜査の様子や狙撃事件直後の混乱等は臨場感溢れるものの、それ以外はやはり事件の外部からなのは変わらず。何となく舞台の裏から書割を眺めているような感じもするし、上層部の様子を書いている部分は馴染みのないものばかりで関係ない会社の議事録読んでいるような気もしないではない。あと今調べたら長官狙撃事件って未解決なんですね。2022/11/04
JILLmama
51
ついに地下鉄サリン事件が起こってしまった...止められなかった公安。地下鉄サリンから國松長官銃撃事件までの中巻。ドキュメンタリーを観ているようだった。2017/12/30
忍者千乗りの門戸開放
40
中巻読了。 地下鉄サリン事件や警察庁長官狙撃事件など、実際に起きた事件をテーマに話は進んでいく。 しかしながら、なぜだろう…小説の中に緊迫感が感じられず、のめり込めない…。 地下鉄サリン事件が起きたあとや、警察庁長官狙撃後の、主人公や上司達との、緊張感のないのんびりとした会話が苛つくんですよね。 さぁ…気を取り直して下巻に行ってみましょう。 どういう結末が待っているのか? 下巻に期待です。2020/08/31