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内容説明
連合軍戦闘機を圧倒し、「無敵零戦」神話の立役者の一人となり、戦後、郷里の群馬県上野村村長として、村内の御巣鷹山に墜落した日航ジャンボ機の救難活動にあたったことでも知られる黒澤丈夫さん。零戦初空戦に参加し、教え子たちから「零戦の神様」と呼ばれた岩井勉さん。海軍戦闘機隊指折りの名パイロットながら、米軍捕虜となって生涯そのことを背負って生きた中島三教さん他、7名の零戦搭乗員の生々しくも貴重な証言集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roatsu
20
零戦を駆り国のために戦った元搭乗員の方々の証言集。生存率2割の苛烈な大戦、敗戦で何もかも失い国家・国民の価値観が著しく変質した戦後を苦労しつつ、真摯に懸命に生きてこられた人生の航跡と誇り高き戦士としての矜持を失わぬ言葉は一つの哲学であり、心ある日本人にとって未来への羅針盤だと思う。いずれも著名で、零戦関連では知らぬ者なき方々だが改めて語られた個人戦史、見聞は戦史通説への新たな事実や見方を含んで大変貴重である。戦後長きにわたり群馬県上野村村長として日航機墜落事故対応や過疎に悩む山村の再起に水際立った手並みを2017/08/06
ゆたか
1
お婆さんと女の子が歩いているのとすれ違った搭乗員が、『あの二人のためなら死んでも悔いはないと思った』と当時の若者が国を守るのは自分たち以外に誰がいるのかという思いだったというのに頭が下がる思いです。今の時代の平和は、こういう若者たちのおかげであることを忘れてはいけないと思いました。2019/02/03