内容説明
●国運を賭けた決断時に痔が痛み、戦争を阻止し得なかったのは誰。
近衛文麿。首脳会談中に脳梗塞発作が起こり、
自国に不利な結果を招いたのは誰。
ルーズベルト。文明を滅ぼし、国境線を変えた疫病とは。
天然痘。天然痘作戦でイギリスはフランスとの植民地争奪戦争に勝った。
●尿路系の病気は不快で神経をいらだたせる。
東郷平八郎は尿路結石が持病だったが、
幸い日本海海戦のときには発作は起きなかった。
しかしナポレオン3世は普仏戦争のクライマックスで膀胱炎が悪化、
スダンで降伏するはめに。
●そもそも、指導者たちは年齢的に何らかの持病を持っているはずで、
それがどのように歴史を左右したかは重要なテーマとなろう。
まさに歴史の主役はみな病人なのだ。
●〈目次〉
(1)歴史の主役はみな病人
(2)病気こそ人類史の本質
(3)食べて飲んで歴史を作る
(4)病気よ、汝の名は人間なり
(5)病気なくして芸術学問なし
(6)インスリンの発見…あまりにも意人間的な
(7)国民病だった脚気…?外さえいなければ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
烟々羅
19
4月5日、神戸紀伊國屋。たまたまケネディーやドゴール、フルシチョフのはなしをみて、芸術家でなく政治家の病跡学とはおもしろいと購入。 ほかに収録されたはなしを読むと、病気の被害と医学史のほうが多かった。 本日娘と会うのに渡そうと持ち出し、電車のなか未読の箇所はないことを確認。もともとわたし用の近代史復習本、娘が歴史に記憶のフックを掛けるためのこぼれ話本を探してみつけた一冊だったな。歴史のこぼれ話としてはちょうど良いまじめさ、長さだ2014/06/14
leekpuerro
2
面白い。歴史を動かすような政治家、作家、軍人の多くは持病を持った中年だが、その持病が注目されることはなかった。一歩間違えば病気のせいで核戦争かもという事例もあったので、意外に病気をバカに出来ない。2014/01/23
Akio Kudo
1
★★★★★ 期待せずに読んだが、非常に勉強になる。文章表現に癖があるが、それも読み手の興味を引き、楽しめる作品になっている。歴史上の人物も人間で持病があり、それが歴史に影響したのではないかという視点は非常に面白い。1度は読むことを勧めたい。2018/04/05
ネオ
1
この視点から歴史上の有名な人物を語るとは興味深く読み進めました。第三章の食べ物飲み物についての歴史もなかなか面白かったです。なぜか脚気についてはしつこい位掘り下げてありちょっと飽きた。2016/01/29
decuno
1
後半から別に病人とかじゃなくなって雑学ねたになってる。びみょー2014/07/21
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