講談社文庫<br> 小説太平洋戦争〈1〉 (新装版)

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講談社文庫
小説太平洋戦争〈1〉 (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 595p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062931335
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

報道班員として従軍した著者が覚悟をもって筆を執った未曾有の悲劇の記憶。日本人の「生死一如」の歳月を描ききった鎮魂の大河小説。和平のため奔走する首相・東条英機だが、ルーズベルト大統領は対日戦争の肚を固めていた。開戦か和平か混乱する中、山本五十六は連合艦隊司令長官就任の祝賀会の席で「天命を待つのみでは祖国の安泰は期しがたい」といってのけた。報道班員として従軍した著者による、太平洋戦争全史を描いた唯一の大河小説。

執筆を終えて
関連地図
奇傑外相
投げられた手袋
同床異夢
運命の御前会議
近衛と東条
白紙還元の御諚
開戦前夜の苦悶
開戦前夜の外交
開戦前夜の民衆
山本五十六の眼
開戦前夜の海軍
十二月八日の前後
開戦の日の表情
マレー沖の火柱
シンガポール攻撃
山下奉文の面目
シンガポール決戦
勝利の虎
太平洋戦争関係年表(1)


山岡 荘八[ヤマオカ ソウハチ]
著・文・その他

内容説明

和平のため奔走する首相・東条英機だが、ルーズベルト大統領は対日戦争の肚を固めていた。真の日本の苦悩を見抜いた山本五十六は、連合艦隊司令長官就任の祝宴で「天命を待つのみでは祖国の安泰は期しがたい」といってのけた。海軍報道班員として従軍した著者による、太平洋戦争全史を描いた唯一の大河小説。太平洋戦争年表、参考作戦地図入り。

著者等紹介

山岡荘八[ヤマオカソウハチ]
明治40年1月11日、新潟県小出町(現・魚沼市)に生まれる。本名・山内庄蔵、のち結婚し藤野姓に。高等小学校を中退して上京、逓信官吏養成所に学んだ。17歳で印刷製本業を始め、昭和8年「大衆倶楽部」を創刊し編集長に。山岡荘八の筆名は同誌に発表した作品からである。13年、時代小説『約束』がサンデー毎日大衆文芸に入選、傾倒していた長谷川伸の新鷹会に加わった。太平洋戦争中は海軍報道班員として各戦線を転戦。戦後、17年の歳月を費やした大河小説『徳川家康』で吉川英治文学賞を受賞。53年9月30日没した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

at-sushi@ナートゥをご存知か?

51
歴史小説家らしい手法で人物の内面に迫り、A級戦犯として謗られる松岡や東條が、天皇の意を汲み極限まで和平を求め苦悩した様や、山本五十六や山下泰文等、負けると知りながら最善を尽くそうとする職業軍人の悲壮な覚悟が生々しく描かれる。 終戦記念日を前に何だが、当時、開戦は不可避的且つ運命的であり、真珠湾に飛び立つ赤城艦上の将兵に向けた淵田中佐の「敵を撃滅せよ!」という檄に込められた忍従の限度を超えた思いは、等しく国民も共有していたのだろう。2022/08/08

47
数か月かけてじっくり読みました。1巻は戦争が始まってすぐまでで終わり、主には戦前の外交や戦争に踏み切るまでの緊迫した状況の方がメインで書かれておりました。文献や日記、手紙の引用もあって意外と読みやすくわかりやすい。また、偏りもなく事実を淡々と書いています。山本五十六長官のエピソードも詳しく書かれています。2016/11/13

旗本多忙

18
昭和16年、陛下をはじめ近衛内閣の誰もが日米開戦だけは避けようと奔走していた。近衛総理とルーズベルトの会談も不発に終わり、東条内閣が発足する。根気の外交和平交渉を続ける日本は、来栖、野村の両大使を派遣する。しかし、体よくアメリカにあしらわれ、最後通牒としてハル・ノートをつき出される。到底受け入れれないであろう、あまりにも無礼な内容に、いよいよもってこれまでか。鉄や石油の禁輸で資源のない日本がとった行動は‥‥戦争を肯定はしない。しかし戦争をしてなかったら、今の日本は‥‥2018/06/30

こういち

18
先人の熱き思いが歴史を綴る。松岡洋右が日本に帰国する昭和16年4月22日から書き出される本書は、その年の12月8日までの足跡を詳らかに刻む。何故、用意された罠に嵌まってしまったのか。振り返れば、戦争を起こして一敗地に塗れるも結果的に国体は護持された。何を守るために、何を失ったのか。この現実に目を背けてはならない。国家が地球的規模でぶつかり合った過去を何度も繰り返し問診することで、今必要な処方箋となるべき手立てを考えてみたい。2015/06/28

Hiroki Abe

13
はっきりと心が、頭が、身体が欲していたので購入しました。戦争について色々と政策と国民の意思とが珠玉混合していますが、まずは日本人がした戦争について知らなければと思います。普段、感覚で読む本を決める私としては挑戦ですが、読み想像する、そして理解する、少しでもかの戦争について感じることが出来ればと思います。2015/07/28

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