出版社内容情報
報道班員として従軍した著者が覚悟をもって筆を執った未曾有の悲劇の記憶。日本人の「生死一如」の歳月を描ききった鎮魂の大河小説。和平のため奔走する首相・東条英機だが、ルーズベルト大統領は対日戦争の肚を固めていた。開戦か和平か混乱する中、山本五十六は連合艦隊司令長官就任の祝賀会の席で「天命を待つのみでは祖国の安泰は期しがたい」といってのけた。報道班員として従軍した著者による、太平洋戦争全史を描いた唯一の大河小説。
執筆を終えて
関連地図
奇傑外相
投げられた手袋
同床異夢
運命の御前会議
近衛と東条
白紙還元の御諚
開戦前夜の苦悶
開戦前夜の外交
開戦前夜の民衆
山本五十六の眼
開戦前夜の海軍
十二月八日の前後
開戦の日の表情
マレー沖の火柱
シンガポール攻撃
山下奉文の面目
シンガポール決戦
勝利の虎
太平洋戦争関係年表(1)
山岡 荘八[ヤマオカ ソウハチ]
著・文・その他
内容説明
和平のため奔走する首相・東条英機だが、ルーズベルト大統領は対日戦争の肚を固めていた。真の日本の苦悩を見抜いた山本五十六は、連合艦隊司令長官就任の祝宴で「天命を待つのみでは祖国の安泰は期しがたい」といってのけた。海軍報道班員として従軍した著者による、太平洋戦争全史を描いた唯一の大河小説。太平洋戦争年表、参考作戦地図入り。
著者等紹介
山岡荘八[ヤマオカソウハチ]
明治40年1月11日、新潟県小出町(現・魚沼市)に生まれる。本名・山内庄蔵、のち結婚し藤野姓に。高等小学校を中退して上京、逓信官吏養成所に学んだ。17歳で印刷製本業を始め、昭和8年「大衆倶楽部」を創刊し編集長に。山岡荘八の筆名は同誌に発表した作品からである。13年、時代小説『約束』がサンデー毎日大衆文芸に入選、傾倒していた長谷川伸の新鷹会に加わった。太平洋戦争中は海軍報道班員として各戦線を転戦。戦後、17年の歳月を費やした大河小説『徳川家康』で吉川英治文学賞を受賞。53年9月30日没した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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