囚われの盤

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囚われの盤

  • 著者名:小島環【著】
  • 価格 ¥1,463(本体¥1,330)
  • 特価 ¥731(本体¥665)
  • 講談社(2017/07発売)
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  • ISBN:9784062206631

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内容説明

魯国出身の公輸盤は、君主に忠実に使える父のもと裕福な家庭で過ごした。彼には、密かに心を寄せる人物―イチ―がいた。だがイチは、その類い希なる才能を盤の父に見いだされ、ついに父の妻の一人となってしまう。これ以上は一緒に生きていけないということが分かり、絶望の淵立たされていた時に、盤はイチに呼び出される。そこで見せられたのは、生きているのかと見まごうほど精巧につくられた喜鵲の木製工作だった。その作品の素晴らしさに目を奪われていたのも束の間、盤の家がある方で大きな騒動が起きていることに気付く。イチも連れて逃げようとした盤だが、イチは忽然ときえていた。そしてこの日を境に、二人の人生は大きく枝分かれしていく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

pagu

6
なんでだろう、なかなか読み終わらなかった。もう少し登場人物たちに入れ込むことが出来たら良かったのかなあ。脇役は良い味出している人もいたのにな。2022/10/01

みやしん

6
面白い/面白くない以前に演技のトーシローなアイドルの芝居、もしくは外国語小説をAI日本語訳にしたみたいな序章での喋り方が猛烈に読書欲を削ぐ。幼馴染みを父親に取られた割には達観している主人公の熱量は物語の登場人物として、相応しいとは言い難い。ヒロインも主人公より家の仇を討つ事を選択しても、その葛藤を全く語らないから、もっと偽悪的に振る舞うかラストでぶちまければ良かったのに。パパっと最後に整理をつけて終わり。女の心情を酌めない男が悪いって言いたい?2020/06/26

ひーたろー

6
んー。ヒロインはともかくヒーローがなんだかな、と。10歳の時許嫁だった女の子が父親の妻になった、その彼女が一族を滅ぼした。その復讐のために旅を続ける盤、の話。タイトルから碁打ちか何かの話かと思ってた。主人公の名前なのね。二人で工作した鳥を飛ばす部分は好きだった。2017/09/11

hatori

5
一族の仇である元許嫁の行方を追う主人公盤の復讐の物語なんですが、復讐ロマンスものに必須(?)の魂を削るような一途さに欠けるというか、イチに対する盤の愛憎がなんとなくフラットで淡白な印象。工人ものとしてがっつりくるのかなと思っていたら、その辺も割とさらっと流されていたような。読解力が足りなくてメインテーマを把握できず、主人公にも思い入れが持てないまま読み進めていたので、彼が行く先々でモテる(割合あっさり存在を受け入れられてもらえる)理由が良くわからなかったな。脇役のタウリや奇虎、墨子の描き方は魅力的でした。2017/11/22

いっしー

5
幼くして出会い、許嫁としてともに過ごし、互いの才を認め合い愛していた少女が、ある日を境に一族の仇となる…。姿を消したイチを追って月日を過ごす主人公の盤。再会したふたりを待ち受ける運命と選んだ道は…というところは読んでのお楽しみだ。中国の戦国時代(でいいのかな)を舞台としながらも、武芸とは別の部分で自らの能力を発揮し生き抜いていく主人公。知恵と口先で世の中を渡っていったのが『小旋風の夢絃』の主人公であったが、作者は通り一遍のヒーロー像を好まないようだ。2017/07/25

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