創元推理文庫<br> 風ヶ丘五十円玉祭りの謎

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創元推理文庫
風ヶ丘五十円玉祭りの謎

  • 著者名:青崎有吾【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 東京創元社(2017/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488443139

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内容説明

夏祭りにやって来た、裏染天馬と柚乃たち風ヶ丘高校の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物してもお釣りに五十円玉が含まれるのはなぜ? 名作『競作 五十円玉二十枚の謎』をモチーフに挑んだ表題作ほか、“若き平成のエラリー・クイーン”が日常の謎に挑戦。学食のすぐ外に放置されていたどんぶりの謎を鮮やかに解く「もう一色選べる丼」、吹奏楽部内でのトラブルを描く「針宮理恵子のサードインパクト」、さらに天馬の妹・鏡華の華麗な謎解きを加えた全5編。『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続くシリーズ第3弾は、痛快推理連作集。/解説=村上貴史

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハゲおやじ

115
2024年最初の読了本。裏染シリーズ?第三弾。5つの短編とおまけの構成。人が死なないミステリー?として良く出来ている。裏染が謎に嫌々取り組む所など定番だが、鏡華の学校内容も出ていて 読み手の満足度は高い。…って、いい歳こいたオッサンには、JKのチラリと出てくる描写(と挿絵?)に驚いてしまうね(中学生か?)。「針宮理恵子のサードインパクト」は、”青春”って感じでお気に入りだなぁ。面白さでは、裏染と関係の深い人との掛け合いの「おまけ」かな。でも、鏡華って 何者?(兄弟揃ってだけどね)。石川地震 驚いた。2024/01/02

麦ちゃんの下僕

106
裏染天馬シリーズ第3弾は、裏染兄妹が学園生活で遭遇した“謎”を鮮やかに解き明かす連作短編集。時系列がはっきりしていて、各話が相互に関連している上に、前2作や次作『図書館の殺人』とも随所でつながっているのが面白いですね!そして何より、田中寛崇さんの扉絵が魅力的!全作で表紙を飾ってきた柚乃だけでなく、天馬・香織・針宮・早苗・鏡華のイメージが具体化しましたし…特に「天使たちの残暑見舞い」のイラストにはドキッとしましたね!!このイラストを含め、ほぼ全編にわたり漂う“百合”の香りにも、すっかり魅了されました(笑)2019/07/20

mocha

103
タイトルが面白くて手に取るもなんとシリーズの3作目。過去の話がわからなくて少々もやもやしたけど大勢に影響なし。なかなか面白い日常の謎系連作ミステリーだった。高校生のやり取りのテンポがよく、探偵役の飄々として謎めいた雰囲気もいい。ただ妹のキャラクターはやり過ぎで引いてしまう。「針宮理恵子のサードインパクト」が良かった。2018/03/31

セウテス

102
【裏染天馬】シリーズ第3弾、短編集。5作の短編とおまけ、面白いのは3作の長編殺人事件と時系列がリンクしている事だ。会話などから体育館の殺人の2週間後だと解ったり、敢えて一つの時間の流れの中で描いているのは心地好い。またタイトル作品は「競作五十円玉二十枚の謎」を意識した作品であり、「その花瓶にご注意を」では天馬の妹鏡華が推理を披露するなど、変化に富んでいて大満足。謎そのものは日常の謎なのだが、推理の過程は本格ミステリの手順そのままを体験出来る。それにしても様々な所で繋がりを作っており、気づいたらニヤリです。2020/05/10

OSOGON15

91
裏染天馬シリーズの連作短編集5話+おまけ。夏祭りにやって来た、裏染天馬と袴田柚乃たち風ヶ丘高の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物しても、お釣りが五十円玉ばかりだった。なぜ・? 長編とは違って殺人事件は起きない。ライトで安心して読める短編も面白い。2023/09/29

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