ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 晩夏の墜落 下

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ハヤカワ・ミステリ文庫
晩夏の墜落 下

  • ISBN:9784151827020

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内容説明

〔アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作〕 墜落をめぐってメディアの報道はさらにエスカレートし、スコットへの攻撃も激化する。物語は死者たちの過去を交えながら、思いもよらない方向へ突き進む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

76
下巻に入っても、ジェット機墜落の真相に関する件は表にほとんど出ず、銀行家や報道機関の話を中心に続いていく。自分がスコットの生き残った事に対する、サスペンスだと思い込んで読み進めたのが間違いだったのか。飛行機事故と事故に関わらない人物が、どこで交わっていくのかを気にしていたが、そんな話にはなっていなかった。事故をネタにした人間ドラマの要素が強いと思う。ラスト近くで真相が明かされるが、それまでの関連とは納得し辛く、ドラマとして見てもそんなに面白い話ではなかった。2017/10/11

M

71
偶然立て続けにメディアものを読んでしまった。その業界に興味がない分、墜落の真相推理から離れた裏話は冗長だった。あと描かれるアメリカ文化はいかにも下世話でお腹いっぱい。2018/01/29

白玉あずき

40
もうカタルシスが半端ないです。下劣なカニンガムに対峙するスコット。失意と落魄の人生からの蘇り。人は何歳になっても変わることができる。事故の被害者達それぞれの人生の色合いもじっくりと読ませてくれて、本当に最良のアメリカ的群像劇。「マスゴミ」と呼ばれる極端な大衆向き娯楽の裏事情も充分読ませていただきました。自分好みに事実を曲解していくマスメディアと大衆への批判、租税回避地、マネーロンダリング、突飛な陰謀論などなど。現代社会の様々な切り口からの批判が小気味いい作品です。面白かった!2018/12/30

わたなべよしお

25
 構成も斬新だし、事故の死者たちが鮮やかに人格を持って蘇るし、勿論、生きている人々も好感がもてて人間の描き方も悪くない、いい作品だなぁとは思います。でも、何というか一見、深みがあるようでそうでもない。叙情性も豊かなようで統一感がないというか…引っ張るだけ引っ張って「事故の原因はそれかい」と突っ込みたくなるというか…よく出来たテレビドラマというか…ということで私の評価は10点満点の7点くらいですかね。2017/07/21

jima

23
どうなる?と期待させたが、最後はそれか。アメリカ探偵作家クラブ賞受賞。2017/09/04

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