会社苦いかしょっぱいか - 社長と社員の日本文化史

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会社苦いかしょっぱいか - 社長と社員の日本文化史

  • 著者名:パオロ・マッツァリーノ
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 春秋社(2017/07発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784393333570

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内容説明

「むかしの人は立派だった」史観に異議あり! 経費で愛人のお手当を落とし、エロとカオスの宴会に血道をあげ、「上役人形」の破壊でストレス解消……。戦前・戦後の文献をひもとけば、イイカゲン社長とズッコケ社員が勢ぞろい。歴史に名を残さなかった人々の驚異と悲哀あふれる群像劇から日本をみつめる、異色の文化史。面白すぎるぞ、昔の会社!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

103
自称イタリア人ですが、実際はたぶん日本人なのでしょう。よく調べてあります。会社勤めはあまりないのでしょうが、会社に勤めていないとわからないようなことまでを調べているので感心します。たぶんマスコミの記事をきめ細かく当たっているのでしょう。しかもかなり昔の頃の社会的な動きを書かれています。もう少し評判になってもいいと感じたのですが。2017/10/31

おかむら

32
明治大正昭和の会社員生活とは。大昔から「いまどきの新入社員は使えない」と毎年恒例で言われてるのねー。その他、マイホーム獲得や通勤地獄や宴会芸や出張経費浮かせや心の病やビジネスマナーなどの変遷史。昭和の雑誌や新聞はずいぶん乱暴っていうかのびのびしてたなー。2017/12/09

そうたそ

21
★★★☆☆ 会社に関わる様々な歴史を明治から現在にかけて繙いていく一冊。とにかく、よくもまあこれだけ調べあげたものだという驚きを感じるばかり。新聞から細かな雑誌に至るまで、会社にまつわる細々としたことを、これだけひっぱってこれたものだ。それをそんな労力を微塵も感じさせないようなユーモアで軽快に語ってしまえるのだから、面白くないはずがない。会社のあれこれの歴史を書いている本などなかなかないだけに貴重な一冊だろう。2020/01/11

hk

20
……会社も社員も昔は礼儀作法を重んじていたのに、現下の日本ではコンプライアンスをないがしろにするものがあとをたたず倫理的頽落には目も当てられない…… といった具合にかつての日本企業と勤め人にはモラルがあったというステレオタイプが蔓延している。だが本当にそうだろうか? 本書の問いはズバリそこにある。 戦前そして戦後の様々な文献を渉猟して会社と社員の倫理がどのように推移しているのかをさぐっていく。はたして有史以来連綿と続く「昔はよかったバイアス」をここにも見出すことができるのであろうか。2018/11/03

ATS

14
★★☆さすがのパオロさん、膨大な過去の資料から会社や社長、社員、出張、病気などを紐解いています。本著は過去の作品と比べると、ややパンチが弱いというか、面白味に欠けたかな。といっても本著は本著で面白いのですがね。人間はそう簡単に変わらない。肝に命じておきたい。2017/06/11

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