内容説明
奇怪な衣装で宇宙哲学を語り、あの手この手で自分の臥竜伝説を作ろうとする
諸葛孔明はそんなアブなくてセコい男だった!
口喧嘩無敗を誇り、いじめた相手には得意の火計(放火)で恨みを晴らす――
なんともイヤな子供だった諸葛孔明。
奇怪な衣装に身を包み、宇宙の神秘を滔々と説いて人を煙に巻くアブナイ男に、
どうしてあの劉備玄徳がわざわざ「三顧の礼」を尽くしたのか?
新解釈にあふれ無類に面白い酒見版「三国志」第一弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hanchyan@そうそう そういう感じ
43
諸葛亮公明。てかこれじゃパタリロだぞ(笑)或いはこまわりくんとさかむけ小学校の面々か!?(笑)でもって地の文(ナレーション)は「まる子や。それでいいのか一体…」って、キートン山田氏の声が否が応でも脳内に谺する!!(笑)。いやあ…。序文(というか講釈師の口上)でもうはや鷲掴まれ(笑)以降、抱腹絶倒が延々と続く。と思いきや、鋭い洞察・思量やメタに関する文学論(的ななにか)がちょこちょこっと垣間見えるから油断ならない!こんだけひねくっても徐々にちゃんと盛り上がる「三国史」って物語の体幹がよっぽど頑丈なんだなあ!2016/01/25
shikada
28
稀代の名軍師、諸葛孔明にスポットを当てて三国志を語り直す小説。三国志は昔に児童向けのを読んだきりで、その時は正義の蜀、悪の魏というイメージだったけど、この小説を読んで少し印象が変わった。曹操は普通に名君じゃないかという気がする。著者の突っ込みが入るだけで、三国志がこんなに面白くなるとは思わなかった。宇宙を語る孔明に対して「お前はホーキングか」と突っ込みを入れられるのは酒見さんくらいだろう。2021/05/31
備忘録
25
酒見版三国志は 誰も書いたことのないぶっ飛んだ内容で面白い 主人公が孔明ということで、劉備陣営が主軸として描かれていくが、三国志演義の英雄像等無視して変わり者だらけの負けるべくして負け続けた人達という描かれ方 孔明が劉備に仕える三顧の礼の部分までが書かれているが、もう充分なボリューム とても天下に覇を唱える人達とは思えないメンバーだが、先の展開はどう描かれていくのか2026/04/08
みつ
25
『三国志演義』も吉川英治作品もきちんと読むことなしにこの本を手を取る。英雄豪傑が戦いに明け暮れ平然と大勢が殺戮される物語はどうにも好きになれないが、この本が諸葛孔明ひとりに視点を当てたのであれば、違ったものが得られるかと思ったのが読み始めた動機。『三国志』の全体を再構成したものではなく、中盤の孔明登場のあたりから始まり、この物語の記述に作者が註釈(というよりツッコミ)を入れていく形で進んでいく。やや間延びする場面もあるが、外から眺める作者の手にかかれば誰もがどうしようもない小人物になっているのが面白い。2024/08/07
てふてふこ
25
これで五度目程の再読にして上書き。酒見さんが書く三国志は自分にドンピシャ。言葉巧みにつっこんでつっこんで、笑いを誘います。今回読んで一番楽しかったのが、孔明に会えず帰宅中の無節操天邪鬼男・劉備が崔州平と出会い、誘ってみるが振られる。「関羽、張飛にちぇ、振られちゃったよブラザー、と照れ笑いしながら振り返った(様に見えた)」。各々の人物像を細かく書いているので、この時のシーンが上手く想像出来過ぎて爆笑。三国志を身近に感じさせてくれるシリーズです。2016/05/26
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