内容説明
「服装を変えることによって自分のパーソナリティのさまざまな可能性を実証できるとしたら、ジキルになったりハイドになったり、まったく愉しいではないか。服装によって人間は縛られているが、縛られること自体がオシャレの快感であると同時に、縛られ方のバラエティがおしゃれの楽しさでもある」(本文より)
日本におけるアイビーの先駆的存在である著者がメンズファッションの極意を説いた、伝説的バイブルの復刻版!時代を超えたスタンダード。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
54
図書館で穂積氏の本だと借りた。徳大寺氏の間違いだらけで御馴染み。大の男がお洒落に浮身をやつすなと軽薄極まると思わぬか、から始まる洒脱なエッセイは痛快で面白い。64年発売の本とは思えぬ。それだけ、男性ファッションとは変化少なく奇抜を狙ってはならず定則を重んじなさいという本書の趣旨と合致しているのだろう。服は第二の皮膚であり、男性ファッションの唯一と言っていい服飾品のネクタイの趣味の善し悪しによりその人の人柄が分かる。いろいろ興味深いがこの辺り、心していこう。この穂積・徳大寺氏両氏の影響力は僕には強いのである2019/05/05
おくりゆう
17
随分前の本の復刻本のようで時代を感じる文章やファッションもありますが、ファッションの歴史や知識を学ぶことや現代にも通じるファッション(歴史は繰り返す?)のこと、お洒落とは何かを考えるきっかけになる一冊。お洒落や服は難しいですが、気障ったらしいと思われても無頓着よりはいいかなぁ、と思います。2017/05/20
Kuliyama
1
昔の本ですが、私の好みのファッションの範囲では、ほとんど変わらず、安心して読みました。2017/07/25
さゆう
0
男性のおしゃれについて書かれた本書、読めば読むほど「おしゃれとはなんぞや、なぜ服を着るのに流儀・流行があるのだ。教習所のように手取り足取り、場内路上と教えてほしいもんだぜ。」と思ってしまいましたが、最終章にて「要するに、おしゃれになるということは、いかに大変なことか、という点が判っていただけたら、この本の持つ役目は殆ど果たしたといってもいいであろう。 P292」と語られており、まんまと術中にはまってしまいました。本書で語られた様々な知識や蘊蓄を踏まえて、「習うより慣れろ」の精神で鏡とにらめっこしたいです。2020/08/29
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