内容説明
「胡蝶の夢」「朝三暮四」「知魚楽」「万物斉同」「庖丁解牛」「寿(いのちなが)ければ則ち辱多し」「無用の用」などがよく知られているが、それだけではない、西洋哲学を凌駕する深い哲学・思想がある。最重要である「道」が「一」であり、また結局は「無」であり、人間には決して把えられないものであるという根本テーゼを定立した。宇宙論、生き方、処世、芸事まで、幅広い哲学を展開した、汲めども尽きぬ名著。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
記憶喪失した男
17
儒教を知りたければ「論語」だけじゃなくて、「荘子」を読んだ方がよいとは思う。現代日本人には楽しめるだろう。孔子がたくさんでてくる。2017/11/20
吟遊
14
現代語訳だけの、簡易版。すらすら読めて、とても楽しい。解説は専門的に付されていて助かる。2017/09/18
みのくま
8
「荘子」はエピソードの羅列なので、思想書として全体を把握するのは不可能に近い。また反儒教の色合いが強く当時の時代背景を加味しないと、なぜ「無為」や「自然」を強調しているのかが納得しづらい。というわけで「荘子」をちゃんと理解するには二通りのアプローチが必要である。まずは諸子百家の全体から荘子の立ち位置を理解する。孔子や孟子、荀子といった儒家や、荘子のライバル恵施の名家、他に墨子や韓非子なども包括的に勉強しないとならない。当然老子もである。もう一つは荘子がどのように受容されてきたか、という歴史を知る事である。2021/07/25
眉毛ごもら
3
荘子現代語訳の下である。分かりやすいところもあればそうでないところもあり同パターンの人物を変えたものが複数あったりする。孔子は作者の荘周より出番が多いが基本的にメタメタにされます。噛ませ犬ポジである。権力に阿るのはNo!財力にもNo!孔子の敬愛する上古の帝王のやり口も面倒が増えたのでNo!それ以前に自然に道はあるけれども道は見つけられないのだよ。それをさがし続けるには无を……みたいなそんな感じ。聖人になるには難しいね!魍魎の匣に出てきた魍魎についての影と陽炎の噺も出てきたのでおおとなった。読んで良かった。2021/10/13
Darbytime
0
読んで理解しても理解したことを言葉にすると意味がない話。 盗跖が語る人類の歴史は思いっきりルソーの人間不平等起源論のそれ。 理解し実践しようと考えると実践できなくなるという厄介な思想で困る。2017/09/18
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