内容説明
得意の料理で母の日を祝おうと思っていたローラは、家族水入らずの場に父が客を呼んだと聞いて憂鬱になった。会計士の父は、破産企業の清算人として冷徹非道と言われる一方、家庭でも暴君のようにふるまい、家族はいつも苦労している。当の客は、父の右腕であるジェイクというやり手の男性で、父同様に容赦ない性格の持ち主ではないか、とローラは疑っていた。だが実際の彼は、俳優のような容姿に機知と朗らかさをまとい、ひと目で惹かれたローラは庭で彼とキスまでしてしまう。こんな気持ち初めて――純真なローラは歓喜に震え、夢中になった。彼の本当の目的も知らぬまま、秘密のデートを重ねたある日……。■ドラマティックな展開でページを繰る手が止まらない。そんな本を巨匠エマ・ダーシーがまた描き上げました。ローラの一途な想いを踏みにじる、冷酷な実業家ジェイク。ベテランの力量が発揮された一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
2
エマさんにしては珍しく、中途半端でした。ヒロインがヒーローを避けようと決めながら、その日のうちに撤回して、携帯番号を教えてみたかと思うと、ヒーローに何の前触れもなく突然捨てられても、恨むことなく彼を擁護するなど、大学生の女の子とは思えない出来た人間です。そして二週間から三ヶ月、一年後と終盤に向け、エピソードもないままに飛ぶように時間だけが過ぎて行きます。早めにホットシーンがありますが、最後はなんだこれ?って感じです。翻訳も微妙で、反駁って言葉が何度も出たけど、そんな高尚な言葉が必要なのか疑問だ…2015/05/28
ekdesu
0
★★★★☆
やまだ
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復讐をしようとするヒーローがその復讐相手の娘ヒロインに惹かれデートを重ねつつも復讐への準備をやめない話。うーん微妙?っと読み始めは思ったけど。ラスト近くのヒロインを呼び止めるシーンにはおおっ(゚∀゚*)!!(感動)と思ってしまった。ただそれだけ。なんかいろいろある割には淡々としてるんだよなぁ・・・と。斗田さんが漫画化してるみたいだけどそっちはどうかな。2013/01/14
MOMO
0
父親にしてやったりと思わせたくなくって、秘密にデートをしていた2人が、理由をこねくり回しちゃぁ、デートの正当性を考えてるあたりは、ほほえましいと言うよりイラつくというか、なんというか・・・そして、ついにジャック君の準備が整ったとき、別れが待っていますが、働きながら学校に通い、父ちゃんから母ちゃんを守り、料理も上手という、しっかりもの設定のローラちゃんは、ジャック君の真意を知って、傷つき、苦しみながらも懸命に前に進んで行こうとする気概があります!おまけに過ちをきちんと正す潔さも!2012/08/15