河出文庫<br> カネと暴力の系譜学

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紙書籍版価格 ¥814
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河出文庫
カネと暴力の系譜学

  • 著者名:萱野稔人【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 河出書房新社(2017/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784309415321

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内容説明

生きるためにはカネが必要だ。この明快な事実から国家と暴力と労働のシステムをとらえなおして社会への視点を一新させて思想家・萱野の登場を決定づけた歴史的な名著。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

59
この著者のヤングアダルト向け本からこちらを手に取る。率直な言い方で紛らわしいジャーゴンを避ける論考は好ましい。ドゥールーズ/ガダリの引用が多いが丹念に解説してあり論を追うのは容易い。国家は圧倒的な暴力を持つ唯一合法の存在であり、暴力の権利を駆使してきた。そしてそこから労働の権利、効率よくカネを獲得するようになったと。古いとされる暴力の概念と歴史上の例を丁寧に解説。資本主義は国家から脱却することは不可能と語る。当たり前とする既存の国家の意味合いに揺さぶりをかける刺激的で明快な本だ。おすすめ。2017/06/22

ころこ

11
暴力を道徳的に分析しない点に、優れた哲学的思考をみます。2章では、国家の税とやくざのみかじめ料との違いから、国家の権力とはどの様に成立するのかということを、アーレントとホッブスを対置させて考えます。権力と暴力の関係を分離して考えるアーレントでは、権力の行使に道徳的な判断が混入してしまうことで、政治的な権力行使がより分断を際立たせてしまうと言います。他方、ホッブスの見解では、やくざと国家の暴力は同質出、単に力の格差だと言います。道徳的な価値をカッコに入れ、それらの合法性の差を問題にすることにより、国家内部に2017/10/14

Tourbillon Praline

3
元は2006年の出版ですから若いですね。学生の論文みたいです。 "フーコーは言った。" "ドゥルーズ=ガタリは述べている。" "長いが引用しよう。" 政治家、公務員、金融機関の職員、暴力団員の皆さん等にとっては当たり前のことが丹念に述べられています。私も金融機関勤務が長いので当たり前です。2017/09/02

まあい

3
なぜ国家は暴力を独占できるのか? 国家が強いからだ。なぜ国家は租税を強制できるのか? 国家が強いからだ。国家から資本主義が出現し、資本主義と国家が分離し、機能分化しながら共存する。そのような国家と資本主義の生成プロセスが理論的に、かつ簡明に説明される。2017/05/26

マッキー

2
今回は感想というより要約になってしまった。 以前国家は暴力の実践を通じ、労働を組織化し、その成果を吸い上げていたが、労働の組織化を代わりに行うようになったのが資本である。しかし、資本は暴力ではなく、富への権利(カネやモノの所有権)を使いそれを行なっている。 そして資本主義が社会に確立するにつれ、国家は労働の組織化を資本に任せ、暴力の実践つまり暴力の権利(国家のみが持つ正当な暴力行使)に基づいて富(税)を徴収し法的秩序を維持することに特化する。2019/10/25

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