ホワイトアウト（中）

著者名：真保裕一【原作】/飛永宏之【漫画】

講談社（2017/06発売）

• ISBN：9784063343120

内容説明

テロリストの手に落ちた奥遠和（おくとおわ）ダム。仲間たちが次々と殺される中、ただ一人抵抗を続ける電力所所員・富樫（とがし）も、雪深いダムの中に閉じ込められてしまう。50億円という犯人たちの要求を拒否すれば、ダムが破壊され、たくさんの命が奪われる。奥遠和を救うため、堅牢（けんろう）なる檻（おり）から抜け出すことはできるのか？　「唯一の脱出方法……奴等に気付かれるのは分かってる……」──生か死か──富樫は僅かな可能性に賭けた!!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[いぬかいつまき]

出口を塞がれたダムに残された唯一の出口・ドラフトチューブから脱出を図る富樫に、犯人グループは放水という手段で応酬する。 その犯人グループで唯一毛色の異なる笠原に、千晶は悲痛な想いをぶつける。 そして事態は思わぬ展開に・・・。 富樫不死身すぎワラタ。亡友の恋人千晶を救うために何度も立ち上がるその姿は、もはや使命とか義務感とか通り越して、錯乱してるようにさえ見える。仲間が殺され自分も襲われ、さらには正当防衛とはいえ殺人までしてしまったこの異常な状況下では、落ち着けというのが無理な話だが。

2012/02/25