内容説明
大都会東京の片隅に、ふと気まぐれに姿をあらわす移動式のスペイン風カフェ兼居酒屋“ウツツノバル”。とある理由で大手メーカーを脱サラした店主は、手間暇かけた料理と美味しいお酒の数々で、眠らない街の胃袋を満たしている。そして、思いがけず客が持ち寄る不思議な相談に、店主と風変わりな相棒は、ちょっとしたおせっかいと、気の利いた“逸品”で応えようとするのだが――。ヒット作『栗丸堂』の著者が贈るささやかな出会いの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
aquamarine
75
シリーズ二作目。前作があまり合わなかったので手に取るのを躊躇しましたが、手に取って良かったです。貝原は一作目のラストから着実に落ち着き、周りの人をおいしい料理とふんわりとした優しさで包み着実にいい方に一歩を踏み出させます。一方押しかけてきた形だった幼馴染の阿南。辛い過去を背負っていそうで心配でしたが、意外とさらっと謎はラストに明かされました。彼はきっとこれで一つ荷物を下ろしたのでしょうね。これで終わりでもいいと思いますが、彼らが落ち着いてバルを切り回していく様子をもっと見たいような気もします。2017/11/05
スズ
67
都内各地を自由気ままに走って営業する移動式スペイン風カフェ兼居酒屋を営む貝原と阿南は、とある女性客から大学時代に旅行で食べた泡立つガスパチョを再現してほしいと頼まれ、手探りで試作を始める。しかし、その女性客をコソコソと調べている謎の男も現れて…。様々な悩みを抱えて店を訪れる客達の悩みを得意の料理で助けたり慰める貝原と、お調子者だが貝原の事を大切に思っている阿南のデコボココンビが良い感じでした。車を改造した店舗である以上焼き窯を載せる事が非常に困難なのに、焼きたてピザの移動販売に工夫を凝らした貝原がナイス。2017/09/01
ありす
45
やっぱりキッチンカーって何かいいなぁ。私の行動範囲では一度も見たことがなくて、買って食べるのがちょっと憧れです。今回は泡のガスパチョが美味しそうでした。これからの時季に良さそう。そして前回に引き続きプロレスラーが出てきたが、彼らのゴタゴタが余計に感じてしまった。作者が思い出があるらしいが、私的には無い方が良かったかな。最後、阿南の問題が解決できたのは良かった。【シリーズ2作目】2020/06/08
まー
28
シリーズ2作目。これで一段落…なのかな?あまり人間模様は深追いせず、美味しそうな料理の描写を楽しみました。2018/01/12
メルル
26
プロレスの話はかなり濃厚で、バルで出す料理の美味しそうなイメージが、ちょっと薄くなったように思う。でもプロレスと美味しい物好きには、受けたのかな? 阿南の過去が明らかになったけど、随分と簡単に解決しちゃった。まるで、打ち切りにでもなったような急な感じ。それぞれの登場人物の心の動きに切なさや戸惑いを受けるも、美味しそうな料理でスッキリしてしまう。つくづく私って食いしん坊(笑) この本を読む前に「侠飯4」を読んだので少しデジャブ感を味わいつつも、美味しそうな物語を楽しく読了。2017/08/02
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