内容説明
【国際スリラー賞最優秀長篇賞受賞作】ヴァチカンに住むアレックス神父のもとに、兄シモンからの助けを求める電話が入る。アレックスが駆けつけると、そこには殺害されたヴァチカン美術館学芸員ノガーラの死体と、呆然とする兄の姿があった。東西に分裂したキリスト教会の再統一のきっかけにすべく、聖骸布の展示会を企画していたノガーラは、聖骸布の真偽を判定する鍵となる「第五の福音書」の存在をつかんでいたらしいが……世界を揺るがす衝撃の発見をめぐる謎と策謀を描く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うたかたの日々
22
有名なのでなんとなく読み初め、宗教のことは、詳しくわからないので、理解できないところもあるが、面白い。アンドレア神父の行動に少しイライラ、ハラハラさせられます。引き続き後半へ2020/05/10
かめりあうさぎ
20
友人から拝借。ヴァチカンが舞台。一つの殺人が起きたのを発端に、キリスト教の福音書や聖骸布の謎に迫るという展開。テーマは大変興味深いしキリスト教の分裂の歴史などは勉強になります。が、とにかく文章にメリハリがなく構成も淡々としているので今のところ読むのがしんどいです。すべてが説明文みたいに味気なく感じてしまい、小説というよりキリスト教に関する教養本を読んでいるような気分になります。勝手にダン・ブラウン的な疾走感を期待して読み始めた私がいけないんですけどね。下巻での盛り上がりに期待して先に進みます。2017/10/15
わたなべよしお
18
なかなか面白いです。ただ、やや生硬という感じもします。キリスト教の分裂、カトリックの内部分裂に聖骸布、さらに家族、兄弟など盛りだくさんのテーマを設定したが、うまくこなしていない、話の流れがこなれていないという印象を受けました。それでもバチカンでの神父の生活など非常に興味深い内容もあり、全体としては良かった。2017/06/14
久遠
6
キリスト教の知識があればもっと楽しめるんだろうな ようやく盛り上がっていくか、というところで上巻は終了。詳しい感想は下巻を読んでから2017/06/09
まさやんやで
2
★★★★☆上巻を読了しました。第五の福音書に描かれる真実を求める。本当にツボにはまる内容です。非常に面白く読めているので満足です。これから後編へと向かいます。2018/07/01