角川文庫<br> 黙示録 下

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角川文庫
黙示録 下

  • 著者名:池上永一【著者】
  • 価格 ¥1,012(本体¥920)
  • KADOKAWA(2017/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041053843

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内容説明

謝恩使を成功させ、琉球に凱旋した了泉は一挙に富と名声を得るが、成功を受け止めきれずにいた。一方、清国から冊封使としてやって来た徐保光を待遇するため、踊奉行の玉城朝薫は究極の舞踊である「組踊」を創始。琉球の芸術を究めるため、二人の天才舞踊家を用いて完成に近づけようと目論む。王の身代わりとなる「月しろ」は、果たして了泉か雲胡か? 傑作『テンペスト』を凌駕した、《琉球サーガ》の到達点、遂に文庫化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

goro@the_booby

51
池上永一の物語を読むときはこちらも体力がいる。押し寄せてくる荒波に押し上げられ、突き落とされてやっと辿り着いたカタルシス。読んだことのない物語を読ませてくれるから好きだな。王の月しろとなるべく踊りにのめり込む了泉の波乱万丈、疾風怒濤、一気通貫、国士無双、アギジャビヨーの物語は涙と感動が詰まってる。琉球の踊りが紙面から浮かび上がったわ!やっぱり池上永一最高、大好き!2017/08/08

活字スキー

23
【アンマー。ワンの人生は一体何だろうな……。ワンは馬鹿だった。本当に馬鹿だった……】栄光の頂点から地獄の底へと転がり落ちてゆく了泉。成り上がるため、生き延びるため足掻けば足掻くほどさらなる地獄が襲う。そこまでやるか、そこまでやらせるかと著者の壊れっぷりにおののきながら、上下巻合わせて900ページの壮絶なる琉球サーガを読み切った。それは千年を生きるもの。天と地、神と人とを繋ぐもの。アギジャビヨー。 2020/02/05

のびすけ

15
王と対になる「月しろ」を目指す了泉と雲胡。了泉の自業自得ではあるけれど、一度は掴んだ栄光からの転落、そしてどん底からの再起。琉球舞踊の枠を超えて、神と人の世界観にまで広がる壮大な物語でした。琉球の歴史、文化、自然がまた素晴らしかった。設定や展開がどこか「ガラスの仮面」に似てると感じた。了泉は北島マヤのようないい子では全くないけど。2026/05/25

ジュンコ

14
琉球王朝を舞台にした、ガラスの仮面みたいな物語。了泉の破天荒な生き方にハラハラドキドキしながら読了。2017/06/24

九曜紋

11
琉球創世の神アマミキヨが降臨した久高島の蝉の声しか聞こえない静謐さ、斎場御嶽の神秘性、そして亜熱帯の照りつける灼熱の太陽と突然叩きつけるようなスコール。この作品は琉球のそうした自然的特性と著者の感性抜きには有り得なかった物語だ。時に感情過多になることはあるが、とかくヤマトの地からは低く見られがちな小国・琉球の矜恃を主張してやまない。主人公の一生が一回限りではなく、悠久の歴史を刻んでいくかのようなエンディングも印象的。作者は琉球の神に憑依されたある種特異な作家なので、他のテーマの作品の出来が気になるところ。2024/10/16

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