内容説明
『ヒーローになりたい方お手伝いします!』が売り文句のヒーローズ(株)。いろいろ不思議なこの会社の中で、修司は周りの社員に比べて“普通”であることには悩みつつも、仕事に奮闘する毎日を送っていた。ある日事務所に訪れた依頼人は、修司の顔を見るなり泣きだしてしまい……。夢を抱えて、働き、生きる依頼人や同僚たち、それぞれの人生が交差して生まれる絆の物語。読んだ後はきっと、自分にも他人にもエールを送りたくなる、待望のシリーズ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れみ
169
ヒーローになりたい人のお手伝いをする会社のお話第2弾。登場人物のことをかなり忘れてしまってたなあ。前作をおさらいしてから読めば良かったなあ^^;まあそれはともかく、今回も色んな悩む人が出てきたけど、そこに家族とか身近な人を思う気持ちとか思うがゆえにすれ違ってしまったりするところが描かれたりしてぐっとくるものがあった。そして主人公の修司は“普通さ”を買われてある仕事をある人から引き継ぐことになっていくけど…ということはまだこのお話続いていくのかな?もし続きがあるなら楽しみ。2017/08/11
相田うえお
166
★★★★☆17100 当方のイメージは、ミヤビは福士蒼汰さん、修司くんは工藤阿須加さんッス!ん?これじゃまるで『ちょっと今から仕事辞めてくる』と同じッスね。今回は目がじんわりくる話が多いッス。この作家さん、いいッスね。①ギクシャクしてしまった娘と父親なんですが、互いを想う気持ちは失くさず持ってたんですね。微笑ましい話②リストラされた父親に元気になってもらいたいと依頼する男の子の話。これもジーンときました。③意味ありげな短い章です〜④貴女はデートの際の食事が牛丼でもOK派?⑤ちょっとだけほろっときますよ。2017/10/10
SJW
127
ヒーローになりたい人をお手伝いするヒーローズ(株)の続編。父から離れて北海道大学に通いたい女子高生、カネのなる木を探す小学生などの5つの連作短編。様々な苦労をしている登場人物は、夢をもつものの自信をなくしているが、ヒーローズの社員が手助けして夢を叶えていく姿にはつい応援してしまう。2021/01/24
あすなろ
125
ヒーローズ株式会社。職種は、ヒーロー製造業。なんのこっちゃと思う方は、前作を未読の方。ヒーローは、身近なポンと肩を押してくれる存在である。それが職業として確立されていて会社組織だったら…。個人的には、収録作品の中では、桜子の話が1番好きだった。こういう作品も、時には気分転換で良いものだ。2017/12/12
mariya926
117
今回は『夢』がテーマです。亡くなったヒロとの約束を守るために親に言われた道ではなく獣医を目指す女子高生。お父さんの悩みを察知し、お金さえあれば解決すると思って金の成る木を探している小学生。貧しい境遇で生まれ育ち、何の夢もなかったけど拓の一言で作家を目指し始めた作家。ネグレクトで捨てられヒーローズに会って持った拓の夢です。「夢が叶うとするでしょ?でもその瞬間に夢は消え去って、その後に残るのはただの現実。そしてまた別の夢を探す日々が始まる。夢って叶っても叶わなくても、虚しさが付きまとうんだよなぁ」2018/09/01
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