内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
自閉症スペクトラムの子は対人行動を臨機応変に調整することが苦手。10歳頃から成人までの時期に必要なのは、対応力を伸ばすことです。そのための基本スキルは「人と意見を出し合う」「相談を習慣にする」「体調を管理する」「お金の使い方を学ぶ」「進路を考える」の5つ。これから思春期を迎える親子にも、すでに思春期に入っている親子にも役立つヒントが満載。主体性が育つ、さりげないサポートのコツがわかります。
目次
まえがき
思春期にはどんなソーシャルスキルが必要か
1 思春期のソーシャルスキルとは
2 思春期の基本スキルは相談と自己管理
3 生活のなかで「支援つきの試行錯誤」を
4 親は黒子になってさりげなくサポート
5 成人期に向けて親も試行錯誤する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
37
基本スキルとして相談と自己管理を身につける、そしてそのスキルをベースにして社会でさまざまな試行錯誤に取り組み、それを応用として経験を培うことが出来る。自閉症スペクトラムのソーシャルスキルについて絵で見て読みやすく具体的に構成。自閉症スペクトラムの特性上起こりやすい影響と必要なスキルの習得についてかんがえさせられた2019/02/25
riviere(りびえーる)
27
思春期は一人ひとりの違いが目立つ時期。進路の自己決定を集大成とし、失敗を見越して体験させ、相談するスキルと自己管理のスキルを大切にする。保護者は黒子に。2020/09/15
Kentaro
25
自閉症スペクトラムの子供は、ハプニングへの対処が苦手だ。予想外の展開には、不安を感じ、混乱してしまう。そうした時に慌てないように、携帯電話でいつでも連絡が取れるようにしておくこと。子供が中学生くらいになって一人でイベントなどに出掛ける時、遠出するときなどあれば、電話での連絡手段が重要になる。例えば、電車で一駅乗り過ごしてしまったといったことでもパニックになって冷静な判断ができなくなってしまうため、電話でアドバイスをもらって、継ぎの駅で引き返そうといったことが理解でき行動できる。2023/12/29
スノーマン
21
高校生となった息子へのサポートとして読みました。どちらかと言えばプライドが高くて相談しないタイプなので、カウンセラーから冷静に要所要所で『誰かに助けを求める大切さ』を説いてもらっている。トラブルは普通の人にも起こるけれど、被害が広がったり、さらに人間関係が悪くなっちゃったりするのが息子のようなタイプ。幸い部活に入り色々な経験も重ねさせてもらってるので、自分のための『相談の型』を高校生活で身につけて欲しい。2023/04/20
ヒラP@ehon.gohon
18
「模範的な」自閉症の利用者さんのソーシャルスキルを高めるための、基本的、理想的な取り組みについて書かれています。 このような利用者さんならば、就労移行を目指せるのだろうな。 発達障害の他に知的障害を持っている人、障害のレベルの高い人については、この本にたどり着くまでの道の険しさを痛感しました。 きっとその部分を望んでいる親御さんは多いと思います。2020/07/16