内容説明
エイルンが殺害されて一年。マリスの侵攻が活発化し、人類は窮地に追い詰められていた。第二部スタート。とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル第六弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
48
第2部開幕。「ドール・ワルツ・レクイエム」の主人公ジン・ナガトに殺害されたエイルン=バザット。それから1年後を舞台にした話。エイルン不在という大きな不安の中始まった第2部ですが、これが予想以上に絶望的な展開でかなりキツイ。特に散り散りになった氷室義塾の悲惨な状況は余りに辛すぎて読むのがすごくツラかったです。その分後半からの展開はこれまでの鬱憤を吹っ飛ばすかのような破壊力に満ちており、思わずガッツポーズをするくらい興奮しちゃいました。エイルンの帰還はまだやし、ここからの逆転劇が楽しみで仕方がありません。2017/04/23
よっち
42
雷鳥失脚で氷室義塾は実質的に解体、規格外十番は世界列強に売られ散り散りに。ジンがクイーンを狩り各国と同盟を結ぶ一方で、ヘキサの実験施設や非合法武装組織を潰して回る謎のテロリストが出現する第六弾。何というか状況の激変でヘキサの非人道的扱いが加速していて、規格外十番もまたそれぞれ過酷な状況に置かれていたわけですけど、二つの新しい軸が生まれつつある転機を迎えて、絶望的な状況から再集結する仲間たちという熱い展開があって、前巻の絶望感があるからこそ今後に期待しちゃいますよ、これは。ここから始まる第二部に期待大です。2017/04/21
なつきネコ
25
主人公不在の話は技量がでるけどうまいな。いないのに圧倒的な存在感がある。エイルンの影響が皆を悲惨な中でも前へと進ませていく。これぞ、主人公だよな。あのスター小隊の面々。特に大地の痛ましさは見るにたえない。しかし、成長したな。登場時はカマセくさかった大和のかっこよさ。ああ、一人で生き残りやり遂げる大和の凄まじさ。まさか、姫様たらしこみ一国を作るとはな。葵の一途ブリは可愛いな。皆が死んだと考える中で一人で生きていると信じて、戦う。葵の真機体の無双ブリは笑った。暗躍するジン、彼の行動に世界はどう変わるのか。2017/06/30
まるぼろ
25
第二部開幕。エイルンがジン・ナガトに討たれてから一年後の、正に最悪な状況と化した世界からのスタートとです。そして今巻も凄く良かったです。「真紅の亡霊」の正体については途中まではエイルンかな、とは思っていましたが、これはこれでまた良かったかと。ジンと国連常任理事国との会話ではもはや常任理事国側に憎悪しか抱けませんでした。そしてそのジンやアギトの勧誘を蹴った大和や親っさんと、北米での戦闘シーンは…、やはりとても熱い物がありました。世界が大きく変貌しつつある中、ラストのページで…、次巻も目が離せません。2017/05/04
真白優樹
21
主人公にエイルンが殺害されて一年、義塾と人類が窮地に陥る中、真紅の機体が姿を現す今巻。―――ここから始めよう、世界への反逆を。義塾の仲間達が凄惨な悲惨な状況に置かれ、主人公が暴れ回り、陰で勢力が暗躍する中、絶望的な戦いへと仲間達は集い、立ち上がる力が生まれる。熱さと切なさ、そして散った英雄への想いが迸る今巻は、戦火の中に散った英雄の想いを継いだ子供達が灰の中から再び立ち上がる、熱量が迸る巻となっている。戦争を始める子供達、そして再び紡がれる名前。戦争の先に、英雄が目覚めるのはいつか。 次巻も楽しみである。2017/04/24