講談社文庫<br> 家族はつらいよ

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講談社文庫
家族はつらいよ

  • ISBN:9784062932844

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内容説明

長年連れ添った妻の誕生日の夜、平田周造は離婚届を突き付けられた。翌朝、犬の散歩に出ようとすれば、次男は結婚したい相手がいると言い出し、家に戻れば長女が亭主と別れたいと泣いている。二世帯住宅で開かれた家族会議は予想もしない展開に!? 「男はつらいよ」から20年、山田洋次監督の待望の喜劇を、「東京バンドワゴン」の小路幸也が小説化!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

相田うえお

165
★★★☆☆17013 内容はほんとタイトル通り。たしかにねー、昔はムッとする電話は受話器をガチャン!と叩きつけることも出来たけど携帯じゃぁ ボタンをポチりっ...ん〜物足りない。不満。。あ〜昔ね、やるとスッキリするのかな〜と思って実際に練習してみたことあるんです、ちゃぶ台返し。ひとりでこっそり。(家具屋で丸いちゃぶ台探したんですよ。いまどきはなかなかないんです)でもね、あとで片付けるのがやんなっちゃって己の馬鹿さ加減に気付き呆れただけ。(このページをご覧のよいこのみなさんは、あぶないからまねしないでね)2017/02/11

りゅう☆

102
熟年離婚の危機、仕事中心の長男、夫婦喧嘩の多い長女、結婚予定の次男。このドタバタ騒動が父や母、次男視点で語られる。離婚を決めた富子の決意、驚愕の事実を受け止めた周造の戸惑い、それを知った長男幸之助夫婦と、長女成子夫婦のアタフタしてる様子がコミカルに描かれて、重大なことに直面しつつもいい意味で軽く読める。庄太のほのぼのとした雰囲気がいいし、嫁となる憲子のまっすぐさ。この二人はホントにお似合い。そして泰蔵キャラは憎めないね。家族とは、夫婦とは一体何かを改めて考えさせられる。言葉で伝えるってほんとに大事だよね。2017/04/12

あつひめ

68
どこにでもあること、ある風景…では片付けられないいろんなことが盛り込まれている。なかなか三世代同居というのも少なくなったし…。家族は社会。それぞれが役割を持ち、助け合い、時にはぶつかり合い…その様子が淡々とそれぞれの立場から語られる。この淡々とした語り口が読者に想像のステージを用意しているかのようで、場面が浮かび気持ちの温度差も感じる。家族の幸せって些細なことの積み重ね。幸せを追いかけようとしなくても、幸せはちゃんと出来上がっていく。あー、映画も観てみたくなりました。2016/07/03

はつばあば

68
これは参った。ガサツな嫁の私と懐の深い亭主。有り難いことに3世帯同居ではないし、私の実家はスープの冷めない距離。積もり積もったうっぷんも吐き出せない優しい亭主(かと云ってけして愛情深いとは思えないが)。そりゃ娘達が京都から離れて行ったのは不肖の母から離れる為。たまに帰って来るのは爺様を労わっての事。・・今更なぁガサツが改善できる歳でもないし・・。よく動くし愛情深いのやけど父親に似てしまって口で損をしている(-_-;)。自己反省の一冊でした。2016/06/29

Ikutan

67
映画『家族はつらいよ』の原案として小路さんが小説化した作品。頑固親父と優しい母親。同居する長男家族と独身の次男。嫁いだが、ちょくちょく帰ってくる気の強い長女と頼りないその夫。昭和の香りが漂うホームドラマという感じです。ある日突然、離婚届を突きつけられた親父。ゴタゴタしている長女夫婦。婚約者を連れてきた次男。会話中心の文章はテンポよく、安心のストーリー展開で、肩の力を抜いて軽く楽しめますね。予定調和な結末は予想できますが、こんな日々の積み重ねが家族を作っていくのね~っと読後感も良好。映画も観てみたい。2016/10/01

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