内容説明
池上彰の愛知学院大学・2014年講義・書籍の文庫化第2弾。ニュースを経済の視点から読み解く。お金と覇権、資本主義の暴走、原油価格、宗教と経済、金融政策等のキーワードから21世紀の世界を考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
k5
63
この人を見ていると、ある種21世紀に啓蒙というものが成立していることが、素直な驚きとして感じられるのですが、この愛知学院大学の講義シリーズはとても良い本です。ネタは石油、為替、ユーロ、金融政策といったところですが、まさにエッセンスというところを説明してくれているように思います。2020/08/30
ホシ
12
自身の無学・無知・世間知らずの程を思い知らされた。特に印象に残ったのはリーマン・ショックの項。改めて、その原因を理解するとともに、つくづく人間の滑稽さ・愚かしさを痛感する。「執着が苦を生む」を信念としている私は、経済学・経営学を否定はしないものの、”金勘定の学問なんでしょ?”と、どこか斜に構えて見てる所があったが、大いに反省…。どちらも人間の営みを経済活動から理解する大切な学問なんだね(今さら)。金融関係は本当に疎いので、こういう本は有難い。池上さんが保険について解説した本ないかなぁ。2017/08/05
やまねっと
8
面白くて一気に読んでしまった。経済学をある視点から見ていくと面白いことが見えてくるのだと感心した。個人的にはオイルマネーの話と金融の話が面白く読めた。 宗教も経済学に関与してくる話などもなるほどなあと思った。 講義は今から6年以上も前のことなので、古いと思いきや、まだ通じると感じた。 もっと今の経済に目を向けていかねばと、身が引き締まった。2021/02/03
へいがぁ
7
少し経済学っぽくなってきました。当時のニュースと身近な経済活動を上手くリンクさせていた印象でした。2017/04/03
ぽとふ
6
経済を軸に近代歴史を振り返ることで、他の本を読んだ時などに歴史的背景から大局的な考えを知ることができた。最初は歴史は歴史であって経済学とは違うだろ…って思っていたのだけど、基礎の基礎としては必須であることが理解できた。とてもよかった。2021/10/20