角川ソフィア文庫<br> 戦国武将のカルテ

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角川ソフィア文庫
戦国武将のカルテ

  • 著者名:篠田達明【著者】
  • 価格 ¥774(本体¥704)
  • KADOKAWA(2017/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044002213

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内容説明

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康……。戦国武将の病歴、死因、養生法、そして死生観とは? 戦国武将を最新医学で診断。盛りだくさんのエピソードを交えてつづる、戦国武将の診断書。

【目 次】
第1章 三英傑 信長・秀吉・家康の死にざまと死生観
第2章 病苦にあえいだ英雄たち
第3章 この世に未練を残した武将たち
第4章 下克上の梟雄たち
第5章 切腹して果てた武将たちの執念
第6章 老衰死した武将たちの高齢期
第7章 夫におとらず厳しい道、戦国女性の覚悟
第8章 戦国武将と女性たちのカルテ

※本書は『戦国武将の死生観』(新潮社、二〇〇八年)を改題し、文庫化したものが底本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

48
名だたる戦国武将たちの持病や死因がまとめられた一冊。エピソードとしては既知のものがほとんどでしたが、医師の目線から見たところに面白みがあります。当時の武将の死生観として、現世の安楽よりも死後の名声の方に重きを置いたことは、現在の価値観とは正反対ですね。改めてその違いに愕然とします。著者が言う、現代日本人は死について考えることを避けて通っているという指摘も胸に響きました。2017/03/14

メルル

26
戦国武将の様々な死因や死生観までも追及。名立たる戦国武将も病には勝てないようで、症状や生活習慣で病を推測する章では、驚く内容がたくさんあった。死との向き合い方を変えるともっと豊かな人生を送れるのかな。2017/04/11

ベリル

22
【kindle unlimited】学問ではなく、あくまでも雑学の範疇としてなら面白かった。歴史の授業中に先生が話してたこぼれ話みたいな感覚。食の好みとか生活環境とかを根拠にして症状・病名を考察するのは興味深い。もともと『戦国武将の死生観』という本だったらしいけど、そっちのタイトルの方がしっくり来る気がする。途中にちょこちょこ出てきた小言みたいな部分で疲れちゃって、結局流し読みみたいになっちゃったけど…。広く浅く書かれてるのも理由の一つかも。同じ人があちこちで登場するからちょっと混乱した。私の勉強不足か。2021/05/03

roatsu

21
人格や生活習慣も類推し、史料検証から現代の医師として下す戦国武将や妻達の最期への見立ては、特に病を得て亡くなった者について詳細で説得力に富む。若干決めつけが過ぎ現代医療の理屈が出過ぎかとも思うが。著者の信長・光秀観は面白い。戦が日常で、その渦中で命より名を惜しんだ往時の武士の苛烈な生き様や死生観はただ生を至上とする執着が横行し死生観もへったくれもない現代社会が顧みるべき教訓に満ちていると思う。あとがきでの現代日本人が死をなおざりにした6つの要因への言及はなるほどと納得。よく生きて死ぬことは不変の課題。2017/05/15

getsuki

8
戦国三英傑を始め、戦国武将の死因と死生観をまとめた一冊。現代人はとかく死に対して無頓着というか、死そのものを忌避していると思う(仕事柄、そんな家族に振り回されること多々あり)死生観に対する著者の考え方は興味深い。2017/03/02

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