マイナンバー法のすべて

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マイナンバー法のすべて

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  • サイズ A5判/ページ数 247,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492212059
  • NDC分類 317.6
  • Cコード C3031

出版社内容情報

マイナンバー制度の問題点は? 法案のどこを変えるべきか? 先行する諸外国の事例等を踏まえ、最善の制度をズバリ提言。

●「マイナンバー法案」(2012年2月国会に上程、同11月廃案)の問題点を洗い出し、国民本位のマイナンバー制度を作るにはどうすべきかを提言。
1) 検討されてきた「マイナンバー制度」を「社会保障・税の番号制度」「国民ID制度」「身元証明書制度」「プライバシー保護制度」の4つに分解して、目的を明確にしたうえで制度設計をし直す
2) マイナンバーの共通化は、プライバシー保護の観点から必要最小限に留めるべきであり、無暗に番号を共通化すべきではない
3) 喫緊の社会保障・税の一体改革のためならば、マイナンバーは「納税者番号」兼「社会保障番号」に限って導入し、まずは、このテーマにしぼっていかに早く・安く・安全に実現するかの議論に徹する
4) そして、同時に「プライバシー保護制度」の構築を急ぐ
5) 逆に、これまで検討されてきたマイナンバー制度の中で、ICカード、マイ・ポータル、社会保障と税分野以外での情報連携基盤は必要ない
6) その後、「国民ID制度」と「身元証明書制度」については、時間をかけながらじっくり制度設計を行う
7) すべての制度設計は、民間企業や国際標準のICT技術の知恵を十分に活用した制度設計を心掛ける
●やがてくる「マイナンバー」時代を、便利・公平・安全なものにするための方策が見えてくる!

第1章 マイナンバー制度の内容、問題点、解決策
第2章 「社会保障・税番号制度」のあるべき姿
第3章 国民ID制度のあるべき姿
第4章 身元証明書制度のあるべき姿
第5章 プライバシー保護制度のあるべき姿
第6章 マイナンバー制度のあるべき姿の実現に向けて

【著者紹介】
野村総合研究所 DI ソリューション事業部長、ビジネスインテリジェンス事業部長。 1986 年野村総合研究所(NRI) 入社。証券システム本部、情報技術本部、システムコンサルティング部、IT マネジメントコンサルティング部に所属し、企業システムインフラに関するコンサルティングおよびソリューション開発に従事する。ITソリューションコンサルティング部部長を経て、野村総合研究所の米国現地法人であるNRI パシフィックの社長に就任し、米国の先端技術調査活動を実施する。2005 年に基盤ソリューション事業本部 基盤サービス事業部(現・DI ソリューション事業部)部長に就任する一方、2008 年10 月1 日より、米国OpenID Foundation 公認団体、OpenID ファウンデーション・ジャパン(略称:OIDF-J)の代表理事に就任。デジタルアイデンティティに関するソリューション企画・開発,共通番号、国民ID制度への提言活動を行う。著書に『完全解説 共通番号制度』(アスキー・メディアワークス、2012年4月)がある。

内容説明

身分証明、社会保障からプライバシー保護まで、共通番号制度のあるべき姿を徹底解説。第一人者が、マイナンバー制度の政府案の問題点とそれに代わる『代替案』を提示する。

目次

第1章 マイナンバー制度の内容、問題点、解決策
第2章 「社会保障・税番号制度」のあるべき姿
第3章 国民ID制度のあるべき姿
第4章 身元証明書制度のあるべき姿
第5章 プライバシー保護制度のあるべき姿
第6章 マイナンバー制度のあるべき姿の実現に向けて

著者等紹介

八木晃二[ヤギコウジ]
野村総合研究所DIソリューション事業部長、ビジネスインテリジェンス事業部長。1986年野村総合研究所(NRI)入社。証券システム本部、情報技術本部、システムコンサルティング部、ITマネジメントコンサルティング部に所属し、企業システムインフラに関するコンサルティングおよびソリューション開発に従事する。ITソリューションコンサルティング部部長を経て、野村総合研究所の米国現地法人であるNRIパシフィックの社長に就任し、米国の先端技術調査活動を実施する。2008年10月1日より、OpenIDファウンデーション・ジャパンの代表理事に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

8
昨年、民主党の対話集会で質問したし、類書で知っていたが、改めて何が問題か整理したくて借りた。要するに、プライヴァシー(自己決定権206頁)や人権はどうなるのか。権力が都合のよいように監視しやすくするのでは、との疑いもある。年寄りでPCもない人はICカードで読み取らせるマイポータルは利用できないのでは? いずれにしても、便利にするということは、金が、コストが新たに発生して、税金が負荷されるのだよ。なりすましとか犯罪は大丈夫か? いろいろな問題が想定される。2015年1月にどんなICカードで管理されているか?2013/06/02

ひとまろ

5
開始までいよいよといったところだが書かれたのは法案成立前。いろいろ問題点ありそうです。2015/03/04

coolflat

1
マイナンバー制度は、元々「社会保障・税の一体改革推進のために必要な制度」であった。所得、税、社会保障給付に関わる情報の名寄せをしてしまえば、作業が正確で楽になるという考え方である。ところが本来の目的を拡大した結果、「社会保障・税番号制度」「国民ID制度」「身元証明書制度」「プライバシー保護制度」などてんこ盛りに盛り込まれた法律となってしまう。米国や韓国ではプライバシー問題等で、特定の分野のみ利用する方向性に移っている。日本のやり方では早晩、支障をきたすことは間違いない。あと、後半のプライバシー問題は必読。2013/09/25

楓糖

0
マイナンバー制度の見直しポイントの指摘。なんでもかんでも盛り込みすぎ。まずは社会保障と税に徹するべき。国民ID、身元証明書とは分けて考える。むやみに番号の共通化を図らない、等。2013/05/03

minoboz

0
①社会保障、税番号(税の公平化、効率化)②国民ID制度(行政の電子化による利便性、効率性)③身元証明④プライバシー対策。マイナンバー法が目標とする事柄と課題を理解するのにお薦めする本です。分かりやすかった。2013/02/17

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