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内容説明
戦火を逃れ、田舎に疎開してきた4人の兄弟姉妹が預けられたのは、変わり者の教授が暮らす古い屋敷。その一室に置かれた衣装だんすに潜り込むと、その奥には雪に閉ざされた異世界「ナルニア国」が広がっていた……。アスランの導きのもと、魔女の軍勢と立ち向かう4人の大冒険!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
69
ナルニアをめぐり孤立するルーシー、意地悪に増長するエドマンド…彼の国を訪れた四兄弟はエドマンドの造反から共に窮地に陥る。アスランはナルニアのキリスト?この一作で十分に完結した物語という印象を受けた。そして冒険は束の間の夢、幻か…読後に一抹の寂寥を感じるのは過ぎ去りし自らの時に思い至るせいか?◆英ガーディアン紙が選ぶ「死ぬまでに読むべき」必読小説1000冊を読破しよう!http://bookmeter.com/c/3348782018/10/07
Die-Go
50
超名作ファンタジーの新訳。読みにくさはなく、すらすら読めるが、なぜかワクワク感があまりなかった。絵が問題なのかなぁ。でも、続きは買って何年も寝かせてしまったので読みます。2023/01/22
ユメ
41
ルイスは献辞にこう書いている。「でも、いつか、もっと大人になったときに、ふたたびおとぎ話を読む日が来るかもしれない」私も、大人になるまでの過程でいちどおとぎ話から離れてしまったことがあるから、ナルニア国がずっと待っていてくれたかのようで嬉しかった。エドマンドの代わりに〈石舞台〉へ行ったアスランの姿の気高いこと。名前を耳にするだけでよろこびを感じるというこの偉大なるライオンに、私は畏怖の念すら覚える。魔女が冬の象徴なら、アスランは春の象徴。雪が解け、生きものたちがよみがえる光景に、胸の中で幸福感が芽生えた。2016/12/29
hirune
36
【Audible】1巻でアスランがナルニア国世界の創造主かと思ってたんですが、アスランでさえ従わなければならない古の魔法の理があるんですね。しかしアスランはストイックで強く賢くてカッコいいなぁ❤️その上行動を縛られることのない野生の存在なんですって?有名なファンタジー、ワクワクさせてくれますね☆2017/11/08
Emi
33
子供の頃に読みすぎて刷り込まれた瀬田貞二訳と比べてみようとサラッと流し読み。なんと言っても原文に忠実な「ターキッシュデライト」。これが正しい。でも子供の頃に読んだ甘くてフワフワの「プリン」の刷り込みが強すぎる。結局感受性の瑞々しい時期に大好きだった文体、挿絵を礼賛しちゃうのだ。巨人のランブルバフィンも「巨人ごろごろ八郎太」だったし。これはいいのかどうかはもうわからない。古臭さもひっくるめてその時の読書体験丸ごと思い出なのだ。エドマンドがひねくれたのは最悪な学校のせい、というくだりは覚えてなかった。2025/01/12