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内容説明
元ヤクザ、瀬川が殺した人間の遺族に香典を届けるため堂錠会を訪れた智。
そこで出会った女装の青年、大悟とヤクザを殺し、大悟の甥の魁也と逃走することに…
次第に家族のように絆を深める三人だったが、
香典を渡しに行った二人目の遺族の家で、
堂錠会の組長に大悟が殺されてしまった。
それを目撃した智は組長への復讐を固く決意し、
魁也とともに新宿へ身を隠す。
女になりすまし、虎視眈々と組長への復讐を企てる智だったが、
警察に指名手配されたことを知り、ついに復讐への第一歩を踏み出す…!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
3巻で物語を完結させなければならなかったのは、高橋ツトムには理不尽なことだったのかもしれない。しかし、一見自暴自棄に思えるクライマックスの展開は、先を急ぐあまりの理由からではない。逃走の果ての、この刹那な結末は、残響の中で深く胸に突き刺さる。それは、短さゆえに、勢いを増し、より深く刺さってくるのだ。2017/02/01
紫雲寺 篝
4
大悟が死んだ後、智は魁也を連れ逃走する。かつて大悟が憧れた場所である新宿へと辿り着いた智は、身を隠すため、大悟に触発されてか女装をし生きる事を選ぶ。しかし智のうちに眠る殺意は、決して消え失せてはいなかった……。3巻で完結。テーマがテーマだけに軽々しく読む事が出来なかった。智の、イカれているけど、周りには悟らせない雰囲気がとても巧い。大悟が彼のうちで生きているんだなぁという展開の連続で、凄惨な子供時代を過ごした智が、魁也に送る歪んだ愛情を、しかし納得してしまう。誰にも共感できないのに、説得力が凄い。2017/01/31
老いぼれ管理職
1
ストーリーは置いておいて、画力で見せる(魅せる)漫画の類。 チープな脚本に一流の俳優をつかった某映画のようでした。2021/05/06
まさみ
1
スパッと贅肉を切り捨てて3巻で収めた技巧がすごい。帰る場所も行く先もなく孤独だった智が、守るものを手に入れたことで強くなる。そう説明すると陳腐だが、魅也の為なら女装や同性との交渉も厭わずとことん汚れきる覚悟には痺れる。しかも女装した智の吹っ切れた美しさといったら…… 大悟と悟は同性愛関係だったが、女装することでなお引き立てられる内面の崇高さや、ジェンダーを跨いだ妖しい魅力が十分に表現されている。智が魅也に対し抱いていた感情は紛れもない家族愛にして父性愛だが、女装することで亡き大悟の母性もまた引き継いだのだ2020/05/07
きのと
1
でっていう。インパクトだけみたいな。まあこれはこれでいいけど2019/10/05