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内容説明
古来よりこの国に住まう、半人半馬の種族「人馬(じんば)」。時は戦国。人は彼らを「戦の道具」と見なし、その尊厳を奪った。「赤毛の岩虎」の異名を持つ雄々しき人馬・松風は、捕らわれんとする息子を庇い、縄にかかる。人馬を売買する領主のもとへ、松風を引き連れる隊列…… その中に、人間に使役される俊足の人馬・小雲雀の姿があった。この出会いが、ふたりの運命を大きく動かしていく――
【電子書籍限定の特典を収録】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
115
書店で見かけてジャケ買いしようか迷っていた作品。購入して大正解。魅力的な世界観。豪快であり優美でもある画力。時代設定は戦国時代頃。半人半馬の種族「人馬」のいる世界。山に住む人馬達はは人に生きる知恵を与え、時には害獣を撃退し「山神」として崇められていた。戦国の世になり人は人馬を合戦に使うため狩る。「山神」から合戦の「道具」に貶められた人馬達。山に生きる野生の人馬「松風」を主人公に物語は動く。発想力、ストーリー、画力いずれにおいても好みであり面白い。はたして人馬達は完全に狩られ人に屈服してしまうのか。注目作。2017/05/03
頭痛持ちの寺
51
「人馬」と書いて「じんば」と読む。「にんば」ではない。もちろん「にんま」でもない。ましてや「にんめ」な筈もない。いわんや「じんめ」でもない。「ひとま」「ひとめ」「ひとば」「とば」「とめ」「とま」「じんま」「じんめ」な訳もない。あくまでも「じんば」である。内容は上半身が人間で下半身が馬という人馬が出てくるケンタウルス時代劇漫画。上半身が馬で下半身が人の「馬人」だったら、こんなロマンではなく怪談だろう。笑い飯の漫才に「鳥人(とりじん)」というのがあった。要するに私好みの話ではなかったのでこんなレビューなのだ。2018/09/09
JACK
25
☆ 人の様な上半身と馬の様な下半身を持ち、言葉を話す人馬(じんば)。昔は豊穣の山神と崇められる存在だった彼らは、戦国時代になってからは人間の戦の道具にされてしまった。狩られた人馬は腕を斬り落とされ、尊厳を奪われ、軍馬にされる。気性が荒くて有名な野生の人馬の松風は、捕まりそうになった息子をかばい、危機に陥る。普通の馬では登れない急な坂道を逃げる彼に追い付いてきたのは、人間に飼われている人馬、小雲雀(こひばり)だった。独特の世界観や力強い絵柄に圧倒されます。2017/02/19
しましまこ
23
迫力の表紙買い。息子を助けようとして人間に捕えられた荒馬『松風』と、松風を捕らえた『小雲雀』。戦の道具として人に狩られ腕を落とされ飼い慣らされる...ひぃ~何て酷い世界なんだ。松風と小雲雀の逃避行、辛いけど早く続きが読みたい!2017/02/18
真朝
9
久しぶりに読みました。 人馬が本当に美しい。荒々しく猛々しいのも、優美で颯爽も走るのも。2020/11/13