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内容説明
コンビニでバイトしている大学生の瑠璃は、
毎日必ず同じ銘柄のタバコを二つ購入する
中年の男・逆瀬川のことが気になっていた。
思い切って逆瀬川に声をかけた瑠璃は、
同乗する車の中で、自分の心の中に
未知なる熱い火が灯るのを自覚し――
ヤクザと女子大生の、危うく切実な恋物語…第1集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
102
大学生の瑠璃はコンビニでバイトを始める。毎日同じ銘柄の煙草２つを購入する中年の男・逆瀬川に惹かれる。ある雨の夜、瑠璃がバイトから上がる時に来店した逆瀬川。瑠璃は逆瀬川に声をかける。その事を瑠璃は後に悔やむ。逆瀬川はヤクザの組長だった。逆瀬川をヤクザと知り、妻子がいて、更に離婚歴があっても、好きになる瑠璃。瑠璃の持つ儚い雰囲気。そして瑠璃の心に密かに熱く点る火。それは灼熱で自身を焼き尽くす火だろう。瑠璃や逆瀬川の表情に心惹かれる。抗いようのない空気感と破滅への予感。個人的にはとても好み。次巻が楽しみな作品。2017/04/11
黒瀬 木綿希(ゆうき)
24
コンビニでバイトしている女子大生、瑠璃は毎日タバコを二箱買いに来る逆瀬川(のせがわ)のことが気になり始め、思い切って声をかけたが彼はなんとヤクザで―という鉄板、王道？な設定。恋は理屈ではないのだなと思わせるのがお上手。ただ、相手が相手だけに、主人公の行動がヒヤヒヤするというか、理由が分からないまま惹かれてしまう場合の危うさが心配だ。2018/04/15
ぐうぐう
22
父親ほどに歳の離れたヤクザに恋する女子大生の物語。手垢の付いた設定のようでいて、この時代に描くとなると、なんとも新鮮な組み合わせに思えてくる。しかも、そんなベタな設定を野田彩子が描くというのが、新鮮さに拍車を掛けている。「正しさもまともさも年相応の恋愛も、誰にも何も決められたくない。騙されていたっていい。私が選んだんだから」準備は整った。タイトルを信じるならば、ここから主人公・瑠璃の変貌への熱エネルギーが描かれるはずだ。2017/02/25
はるみかん
15
息子からの借り本。こういう恋愛というか、おつきあいってあるんだろうなぁ。でも、私は基本893が苦手なので薄目で読了。2018/07/22
あき
14
おっさんに恋した女子大生のはなし。今の時代にはありふれてそうな感じだけどなにせそのおじさんはヤクザ。コンビニのバイトを通してタバコ買いに来るだけのやくざおじさんを好きになっちゃうなんてねー 色気のあるおじさんとただのおじさん二種類いると思うんだけど、まあ確かにこの人は前者なのかな。個人的には絶対関わりたくないけど。なんか映画『スローなブギにしてくれ』を思い出した。笑ってるときより笑ってない表情の方が綺麗、なんて言われたらドキッとするんだろうな。おじさんと瑠璃ちゃんがこれからどんな風に関わっていくのか楽しみ2018/10/16
