内容説明
人はまったく見かけによらないものである。朽木光三郎は、いつも湯屋の二階で酒を呑んでいて、周囲に無役の旗本だとばかり思われていた。が、実は大名、高家などの、いわゆるお殿さまを監視して、その不正を取り締まる大目付職を将軍から拝命している、おっかない男であった。その光三郎が、将軍が放ったお庭番三人が帰ってこないことを知る。しかも彼らが送り込まれた先は、日本最大の大大名、加賀前田藩であった!事は重大なれど、相手が相手だけに、戦々恐々とする幕閣たち……。だが光三郎は、上様直々の探索命令に忠実に従い、下屋敷や蔵屋敷に潜入、本家も分家も巻き込んだ恐るべき騒動の実態を掴む。ついに、百万石の太守捕縛へ向かうのか!人気シリーズ、波乱の第五弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
19
【図書館】いよいよ、最終巻の登場である。 まあ著者は最終巻と言ってないので、まだまだ続くと思っていたのだろうが、急逝という事で、この先は出版されていない。 連作長編のような形なので、いつ終わっても良いのだが・・・今回は加賀騒動に焦点を当てる。 ただ、今回はストーリーも展開もはっきりしない、やや、歯切れの悪い終わり方でした。 やる気が無くなったのかな。 平賀源内が出て来たので面白くなりそうだったのだが・・・とにもかくにも、終わってしまった。2022/10/29
Koning
16
シリーズ第5作で加賀のお家騒動。前田様ですよ(笑)。ここへきて南の飯田さんとか荒木屋というレギュラーに加えてとうとう平賀源内さん登場とか(笑)。しかし、まー御庭番が狂言回しとは(何。いづれにせよなんだかんだで周りを巻き込みまくった挙句尻をまくってすたこらと最後に逃げるのがお約束として定着した感はありまする2015/07/29
たかさん
1
今回は実在の大藩、実在の有名人が、登場して、面白さが増した。2015/01/13
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