内容説明
本書は、とある学園で起きた殺人事件の物語から、その殺人で使われた化学トリックを解説するとともに、ベースとなる化学の知識を丁寧に解説しています。各物語のあとにトリック解説と化学の解説がある三部構成になっています。導入が物語になっているので、化学の知識がない読者でも入りやすい内容になっています。「創られたデータ」「若草色の殺意」「学位の行方」「冤罪の代償」「暁の炎」「秘められた再会」の全6話。
目次
●第1話 創られたデータ
●第2話 若草色の殺意
●第3話 学位の行方
●第4話 冤罪の代償
●第5話 暁の炎
●第6話 秘められた再会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
onasu
17
つかみをミステリーに担わせた、化学始めの1.2歩くらい? そうは売れていない様で、こちらでの登録数も些少ですが、その感想が酷評だらけ。そこに異論はないのですが、理系の素養のない自らには、基礎的なんでしょうが、高分子や各種の毒、水銀を用いた金属加工など、いい勉強になりました。2017/09/25
tomtom
15
文章が真面目すぎて読みづらい。そして一つの事件につき何人も学内で死にすぎで、終わる頃には教授陣一掃されそう。解説部分は分かりやすく書かれている。2023/08/25
スプリント
7
化学の解説ありきのストーリー展開で、強引なところやトリックが薄いところが目に付きます。化学の勉強中心に考えたらこれくらいのストーリーでもよいのかもしれませんね。2018/08/10
ふう
6
まずミステリー小説があり、次にトリック解明編からの科学解説編。それに実験器具の紹介(器具のイラスト多し)…と盛りだくさん。「推理小説を楽しみながら科学の知識も身に付く」という「科学推理小説」だそうだ…が身に付くかは置いといても、少なくとも楽しめはしないw 悲しいほどに面白くない。文字はでかいのにすごーーく読みづらいし、もうほんと驚くほどつまらない(あぁ言っちゃった)。 面白くなりそうなのになんでこんなにつまらないのか、この謎を亜澄錬太郎に解いてもらいたい。2018/03/12
ぴんくの金魚すくい
4
サイエンスミステリーとありますがかなりサイエンスに寄っている亜澄シリーズを拝読。ミステリーはともかく化学解説編がとても面白かったです。面白いミステリーが主旨の本ではない印象をうけましたので個人的にはそこは気になりませんでした。同業系としては、娘くらいの年齢に読んでもらって化学に親近感を覚えてもらえたら嬉しいなー!と思う1冊でした。2016/12/29