夏目漱石の人生論 牛のようにずんずん進め

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夏目漱石の人生論 牛のようにずんずん進め

  • 著者名:齋藤孝
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • 草思社(2017/01発売)
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  • ISBN:9784794222381

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内容説明

「牛のようにずんずん前に押していきなさい」と若き弟子たちに書き送った漱石。
牛は漱石にとって一つの理想のイメージだった。
とかくこじんまりと真面目に生きる現代の若者に「本当の真面目」とは、もっと腹の底からの大真面目だと説く漱石からの魂のメッセージ。
「仕事」「人間関係」「家庭」などについて述べた言葉から、現代人に役立つ教えを読み解く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばりぼー

32
愛媛県尋常中学校(松山中学)の全生徒に宛てて校誌に寄稿した『愚見数則』から、「狐疑するなかれ。躊躇するなかれ。驀地に進め。物は最初が肝要と心得よ。」「多勢を恃んで一人を馬鹿にするなかれ。己れの無気力なるを天下に吹聴するに異ならず。かくのごとき者は人間の糟なり。」豆腐のカスは馬が食うが、人間のカスは最果ての地に行ったところで売れるものではないと言っています。「馬鹿は百人寄っても馬鹿なり。味方が大勢なる故、己れの方が智慧ありと思うは、了見違いなり。味方の多きは、時としてその馬鹿なるを証明しつつあることあり。」2019/02/14

shamrock

11
真面目とは、真剣勝負のこと。この一言だけでお腹いっぱいである。「理想は見識から出る」って言うのも、響く言葉だった。2017/04/18

あいくん

7
☆☆☆斎藤孝さんが夏目漱石の小説や講演、手紙などから名文句をまとめた本です。斎藤孝さんは夏目漱石をよく読みこんでいます。漱石は弟子の芥川龍之介に「我々は馬になりたがるが、牛になる必要がある、あせってはいけない」と諭します。馬でなく牛になるというのは、「真面目に」ということです。この「真面目」は深い意味があります。 「こころ」の「先生」は「私」に「あなたは本当に真面目なんですか」と問いかけます。ここでいう「真面目」は倫理的に深い意味で問われています。「先生」は「私」に長い遺書を残します。 2017/08/25

snowboy

5
全く古くない、逆に目が覚めるようないい言葉が満載でした。虚構に溢れ、極端に誇張された華美が世間にどっぷりと浸かってしまっている都会人現代人にこそ、真面目とは何か、真摯に生きるとはどういうことか、問いかけられている気がします。牛がずんずん愚直に進む様を真面目と表現し、いけるところまで言って斃れ果てる…そうありたいものだと思いました。それが社会的成功、経済的強者とは必ずしも同義でないこともよくわかります。2017/11/26

ぽてちゅう

3
自分と人とどう向き合っていくか、ふとした悩みがもたげた時に、このタイトルが目に止まりました。息をするようにスッと身体に取り込まれる言葉と、ドキッとしてのどにつかえるけど飲み込む言葉は、表裏一体。自分に足りていないから無意識に求めてしまう。「牛のようにずんずん進め」とは、言い換えると「逃げない」ことかなと思いました。「戦うことより赦すこと」のくだりは、心の刺がパラパラと落ちていくようです。2017/08/13

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