新潮文庫<br> 戦争と平和(一)

個数:1
紙書籍版価格
¥1,155
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

新潮文庫
戦争と平和(一)

  • 著者名:トルストイ【著】/工藤精一郎【訳】
  • 価格 ¥1,155(本体¥1,050)
  • 新潮社(2017/01発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/27)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784102060131

ファイル: /

内容説明

19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

458
この大長編小説の幕開きはアンナ・シューレルのサロン。ここに今宵も大勢の貴族たちが群れ集う。みんなそれぞれの思惑や野心を胸に秘めながら。この頃、ピエールは未だ一介の庶子に過ぎず、ナターシャもようやく子どもを脱しようかという12歳。ロシアという大河の流れを表現するトルストイの筆は緩やかでありつつ、あちこちでさざ波だってもいる。急転するのは後半。ナポレオン軍との戦端が開かれたのだ。このあたりからはアンドレイが一頭地を抜き始める。もっとも、巻末では捕虜の身となるのだが。爵位と財産を継いだピエールの運命も激変する。2023/01/10

ハイク

126
サマセット・モームは「戦争と平和」を世界名作10選に選らんでいる。私自身以前から読みたい本と思っていた。この本は貴族達の舞踏会や社交及び戦争についての描写について、トルストイは自身の人生経験を生きていると言う。彼の家系は上流階級の貴族であり、クリミヤ戦争に従軍したという。これらの経験が本の執筆に大きな影響を与えたのだろう。そうであるからこそ舞踏会や戦争場面の細かい描写等出来るのだ。読むに当たって登場人物のリストをサイトで調べ読み進めた。相当数の人物と難しいロシア人名を認識するのに大いに役に立っている。 2017/05/06

扉のこちら側

90
初読。2015年1180冊め。【87-1/G1000】戦争嫌いの空想家・ピエールと粘り強い軍人・アンドレイは親友同士で、対照的とされて作中では二人がどれだけ違っているか対比されるシーンが多いのだけれど、そう強調されればされるほど一人の人間の表裏のように思えて仕方がない。【第7回G1000チャレンジ】【新潮文庫夏のキャンペーン1962】 2015/12/04

NAO

65
再読。堕落し腐敗しきった貴族社会を忌み嫌うアンドレイ公爵と、ピエール。二人の視点から、ナポレオンのロシア侵入と、ロシアの貴族社会が描かれていく。アウステルリッツの会戦の描写は圧巻だが、それにもまして、ナポレオンを偶像視していたアンドレイの絶望の深さの心理描写がすごい。莫大な遺産を手にしたピエールの周辺も、急激にばたばたし始めたところで、2巻へ。2017/01/04

syaori

60
物語の始まりはペテルブルグの夜会から。夜会の出席者たちを通じてモスクワのロストフ家や、ボルコンスキイ家の領地へというように、だんだん世界が広がっていくのに大河小説が始まったのだなというワクワク感が高まります。早々に繰り返される老獪なワシーリイ公爵とやり手のアンナ・ミハイロヴナの駆け引きは貴族社会の嫌らしい部分がいい具合に出ていて大変好き。個人的には流されやすいピエールと善良なマリヤ、若さが溢れすぎているニコライが心配です。本巻はアウステルリッツの敗戦まで。アンドレイが大変なことになって2巻へ!「ウラー‼」2017/05/29

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/503622
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数4件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす