COCORA 自閉症を生きた少女 1 小学校 篇

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COCORA 自閉症を生きた少女 1 小学校 篇

  • 著者名:天咲心良【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2017/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062204545

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内容説明

本書は、自閉症スペクトラム障害である著者が、自身の半生をもとに描いた、自伝的小説である。幼い頃から「変わった子 」と言われて育ってきた心良が、小学校入学とともに出会ったのは、理不尽な暴力教師「鈴本」だった……。次々に訪れる様々な試練。誰にも理解されない障害を抱え、もがきながら、戸惑いながら、全てのものと闘いながら、それでも必死に生きていく。自閉症スペクトラム障害の少女の 「闘いの軌跡」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

92
文章で表す力が素晴らしい。才能なのだと思う。小学生のここらさんの身に起こったこととその時の行動や感情を、自閉症スペクトラムの一次障害に落とし込んで説明できている。そして両親、祖母、姉、担任教師からの悲劇的な虐待による二次障害についても詳しい。乖離もあれば多重人格もある。痛みを受け止める人格が現れ、自身は小さな部屋の椅子に座り守られていたという。だが彼女を窓から飛び降りさせようとする人格もいる。「私は唯一本の中からこの世で生きていくために必要な栄養を摂取しているようだった」毒を持つ人間をどう成敗するべきか。2017/02/26

36
Kindle無料版。これは本当に実話なのか?と疑うほどの壮絶な物語。虐待ともいえるほどの周囲の理解の無さ。せめて家族だけでも味方であってくれたら良かったのに、彼女の理解者は限りなく少なく、学校でも家でも居場所がなくて苦しむ。確かに彼女の表向きの様子を見れば、なかなか理解を得難いのも頷ける。だが彼女の心の声を知ればこんなにも理解出来るのに、残念でならない。2017/02/03

つみかた

24
自閉症スペクトラム障害の著者の視線で、周りの世界が全てが一人称で書かれている。これ程までに健常者と見える世界が違って、これ程までに生きずらいのかと、思い知らされた。発達障害を疑似体験できるという意味で、多くの人に手に取って欲しい。 過去の記憶の精密な再現や美しい表現の中に、時折見えるちぐはぐな比喩は、著者の持つ障害による能力の偏りの表れなのか?と思った。2017/03/17

なるみ(旧Narumi)

17
無料購読期間を利用しての読書。落ち込み気味の時に読んでみたので、内容の重さが気になりつつの読書開始でしたが、気づけば読了。著者 心良さんが自身の身に起きたこと、そして感じたことをありのまま、事実をある意味おさえた筆致で書かれていたこともあり、無事読み終わることができました。続きが気になったので、次巻は電子書籍で購入。気になったのは表紙で、私は苦手なタイプの表紙だったので、なおさら電子書籍でよかったな、と思っています。2017/01/30

れい

15
【Kindle】本当に、ここで出てくる私は、自閉症なのか?と思うくらい、幼少期より記憶が鮮明で、周囲の意図や様子を鮮やかに表現している。健常者を理解しないと、『私』との差異が浮き彫りにならない。時折、読者を親世代もいるであろうことを意識した表現も見られている。創作なのか?とも感じるが・・・。医師の監修があるのかは分からないけれど、症状についての簡易な説明つき。どちらにしても、一般の人たちが興味を持ちやすい構成、文体だと思う。読み手を意識しているのなら、かなりの努力を払ったことだろう。2017/02/04

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