内容説明
エリザの剣を修復後、身を寄せていたサンデリアーナの工房が『剣聖殺し』討伐を目的とする軍隊によって襲撃された。なんとか脱出に成功するも、エリザたちは頼れる剣聖・ヴァリエガータと離れ離れになり、しかも、復讐に燃える剣聖ハヅキ・ユキノシタの娘・サツキにより、手に入れた聖剣全てを強奪されてしまう。しかも這々の体で商都リアトリスへとたどり着いた彼女たちに追い打ちをかけるかのごとく、最後の剣聖・ルピナスがおもむろにその姿を現し――!? 血と剣の物語、波乱の第３幕登場！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
45
復讐に燃えるハヅキ・ユキノシタの娘サツキに聖剣を全て奪われ、その捜索に向かった第三弾。娘を思う気持ちをデュランダルに利用されていた最後の剣聖ルピナスとも出会いましたが、今回はハヅキ・ユキノシタとサツキの母娘と「天空乃瞬」を巡るレベンスとの因縁、そして殺意に向き合えず戦えなかったサンデリアーナの復活がメインとなる物語でしたね。最後に現れたデュランダルとの対決で次巻が最終巻となるようですが、レベンスが「処女神拷問」の導きでエリザの過去を知ることとなった今、彼女と共に歩む未来に希望があることを祈るばかりですよ。2014/12/10
異世界西郷さん
34
軍隊に襲撃され、今まで集めてきた聖剣をサツキに奪われたことにより窮地に立たされるレベンス一行。商都リアトリスまで落ち延びるもそこには最後の剣聖・ルピナスがいて……。ヴァリエガータ不在の中で不安に押しつぶされそうになるレベンス、姉へのトラウマに苦悩するサンデリアーナ、“選ばれなかった”ことに憤りを感じるサツキ、娘を守るために手段を選ばないルピナス。今回は心理描写が巧みに描かれており、シリーズの中で一番面白かったように思います。次はデュランダルとの戦いになるのでしょうか。クライマックスらしいので楽しみです。2015/01/05
ナカショー
32
エリザの剣を修復後、暫しの休息をしていたレベンス達のもとに、復讐に燃えているハヅキ・ユキノシタの娘、サツキ・ユキノシタが現れ、回収した聖剣を全て強奪されてしまう3巻。今回は、ユキノシタ親子、ゴールドコースト姉妹、カーネーション母娘のそれぞれの親子関係に焦点を当ててた印象を受けました。あと、サンデリアーナが過去のトラウマを克服して、敵に立ち向かっていく姿も魅力的でした。次巻で最終巻。どんなラストを迎えるのか楽しみです。2015/12/01
Yobata
32
｢聖女乃証｣によってエリザの剣がようやく修復されたのも束の間、ハヅキ・ユキノシタの娘サツキ・ユキノシタによる復讐という名の襲撃に遭い、聖剣が奪われてしまう。なんとか逃げ果せた街では最後の剣聖ルピナスが目の前に現れ助けを請いてきて…。まだまだ続くねぇw今回は剣豪のサツキとフラガラッハの剣聖ルピナス。サツキの方は直情型思い込み激しい大和撫子系剣士で、ここにきてこんな厄介で面倒くさい奴が現れちゃったかと…w助けを求めてきたルピナスはデュランダルに娘を人質にされ言いなりになってしまってる母親で、娘のためなら→2014/12/10
まりも
31
ハヅキ・ユキノシタの娘サツキに聖剣を全て奪われてしまい捜索するレベンス達の前に最後の剣聖ルピナスが姿を現す…な話。今回はハヅキ・ユキノシタの形見「天空乃瞬」を巡るレベンスとサツキの因縁の対決、ルピナスの裏切りにサンちゃんの覚醒と結構盛りだくさんだった割に印象薄目だった気がします。追い詰めらた状況下での覚醒ってのは燃える王道展開ではあるんだけど何度も使われると何か興ざめしちゃうかなぁと。あと主人公の置物化が酷い。次巻で最終巻らしいのでどう決着就けるのかに期待しましょう。2014/12/12
