内容説明
人生の波瀾万丈を乗り越えてきた９２歳の現役作家が、若者から中高年まで、あらゆる世代の悩みに答えます！ １９６９年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞を受賞されて以来、ずっと第一線で活躍してきた佐藤愛子さんは、二度の結婚と離婚、夫の会社の倒産と莫大な借金など、数々の人生の災厄を乗り越えてきたスーパーウーマンとしても知られています。 本書は、そんな佐藤さんに、後輩世代の20代～70代の男女が、仕事、恋愛、結婚、家族、人間関係、社会のあり方など、さまざまな人生の悩みを相談し、叱咤激励をいただくという人生問答集。 厳しくも温かい言葉の数々、人間への深い考察とユーモアにあふれた回答は、愉快痛快、読みごたえたっぷり、どんな悩みもたちまち吹き飛ぶ一冊です！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
145
人生相談は好きなので、色んな作家のモノを不定期に読んでいます。佐藤愛子、初読です。かなり辛口ながら愛のある回答、十分役に立ちます。こういう物言うおばあちゃんが少なくなったのが、日本の社会が悪くなった要因の一つかも知れません。2016/07/28
いつでも母さん
108
大好きな愛子先生の人生相談。笑える位キッパリ！愛子先生に同化して読んでいた自分。『喝』を入れたりあきれたり・・やっぱり好きです愛子先生。表紙のお写真は９２歳とは思えぬ若々しさ！全てを超越した笑顔でしょうか！2016/07/13
馨
106
良いですね、佐藤愛子さん。キレッキレの回答にこちらまでスカッとします。『手遅れなものは手遅れ』『40数年しか生きてないのに何を言う』等の沢山の経験をされてきた佐藤さんならではの説得力で、全く同じテーマの悩みはなかったものの、何だかこちらまで自分困り事に対して喝を入れてもらえた感じになってしまい、悩み事とかしょうもなく思えました。2017/11/19
chimako
89
佐藤先生 お元気！まだ自分が若い頃からﾊﾞﾘﾊﾞﾘ現役で遠藤周作氏や北杜夫氏との対談に爆笑しながら楽しませてもらったのがついこの間のような気がします。お変わりない！と言うかもっと研きがかかってます。年を重ねると言うことは達観と諦念を知ることなのかなと。悩みは自分自身に向けられるべきで、相手をどうこうしようとしないこと。暇だと余計なことを考える。忙しくすればいい。年を取ればあちこち具合が悪くなるのは当たり前だと悟ること。人に悩みを相談しようって思った事ないけど佐藤先生とお話してみたいなぁ。2016/10/29
ゆにこ
75
好きな人が一人に絞れないという相談に、そのうちもてなくなるから大丈夫、と回答(笑)ズバッと斬るのが気持ちいい。2016/06/26
