内容説明
ミリオンセラー作家・佐藤愛子さんが、中学生からシルバーまであらゆる世代の「悩み」に答えるという、愉快痛快な人生問答エッセイ。波瀾万丈の人生を潜り抜けてきた作家ならではの、時に厳しく時に温かいユーモアあふれる回答は抱腹絶倒まちがいなし! 大笑いしながらも、人生についての深い考察に考えさせられる一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
170
愛子先生のお嬢様が解説をなさっていますが、まったくもってその通りで・・ここに挙げられた相談は回答を求めているのではなくて、一刀両断、叱っていただきたいのです。その声で『元気』をもらうのですね。っていうと、「なんのこっちゃら、好きにしなされ。」とボロクソに言われそうです(笑)2018/06/16
みい坊
35
中学生の頃出会って以来、大好きな佐藤愛子さん。クヨクヨした時、悩む時、何度も何度も、前に進む力をいただきました。今回の様々な相談にも頷ける回答をされていて楽しく読みました。解説をお嬢様の響子さんが書かれていたのも嬉しかったです。お嬢様とのあれこれを書かれていたエッセイが、佐藤先生との出会いだったので、身近でお母様の生き方を見てこられた響子さんの解説が、何よりも佐藤愛子さんの事を適切に語っていらっしゃるのが気持ち良かったです。2018/07/15
よつば🍀
34
2016年に発売された「役に立たない人生相談」に続く第2弾。御年94歳の佐藤愛子さんの名回答・珍解答に今回も思わず噴出す事数度。相談内容は「正味期限をせせら笑う祖母をなんとかしたい」「夫のブーメランパンツをやめさせたい」「隣の奥さんが羨ましくて仕方ありません」「不倫している彼女が羨ましい」etc。相談者は中学生から75歳の男性までと幅広く、相談内容もバラバラで非常に興味深かったです。相談をあくまで深刻に捉えるのではなく笑いに変えて相談者を元気にさせる回答の数々はボロクソなんだけど痛快で小気味良かったです。2018/08/29
アーちゃん
30
図書館本。冒頭の「賞味期限をせせら笑う祖母をなんとかしたい:十四歳女子・中学生」の相談と回答(「いやあ、ご立派!」)にまず大笑い。隣の奥さんのご亭主が羨ましいという相談には「夫は下男じゃないのよ」うわあ凄い。愛子先生に相談をする方って、某元プロレスラーの方に「元気注入」されるのとほぼ同じ心境で相談されているのではないでしょうか。そしてこの字の大きさ。ちびちび読んでいてもあっという間に終わってしまいます。第三弾も期待します。2018/07/01
にゃんた
28
悩みごとを相談する人には2種類あって、ただ聞いて同意してほしい人と、何か明確な答えを提示してほしい人がいると思う。佐藤愛子さんにそうだんしてくるんだからそれはもちろん後者であり、その回答があっているかどうかじゃなくて、スパーン、スパーンと、切り捨ててほしいんだろう。 そういう意味ではほんと、思い切りの良いその回答が、悩みを吹きとばせてくれる。漫才のツッコミのようでもあり、元気の出るサプリでもある。巻末の娘さんの解説、よくわかってらっしゃる。 読んでも決して落ち込まない悩み相談書だ。2018/06/11