内容説明
言葉の真偽と虚実を判別する瞳を持つ臨床真実士、本多唯花の元に届いた挑戦状。差出人ABXの予告通り、赤坂で頭文字Aを持つ少年が殺された。連続殺人勝負に見立て、ABXは唯花を挑発する。一週間後、第二の殺人が起こり頭文字Bの女性が被害者となる。現場に残された、犯人の署名ともいえる遺留品の意味は? ABXの仕掛けに隠された嘘を、唯花の論理が解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
52
臨床真実士本多唯花の元に届いた挑戦状。差出人ABXの予告通り、赤坂で頭文字Aを持つ少年が殺された。連続殺人勝負に見立てABXが唯花を挑発する第二弾。唯花の元に届く殺人予告。被害者の元に置かれる意味深な符号。ABXで構図が語られる被害者たちの関係。前作よりもテンポが良くなった印象があった今回は、振り返れば確かに気になるヒントはあったものの、そこから組み合わせて想像力を働かせて事件の真相に迫るのはやや難しかったです(苦笑)しかし晴彦が鈍過ぎてやきもきする唯花が少し気の毒になったので、次はもう少しその辺も期待。2017/02/01
すい
48
前作よりライトな印象なのは表紙のせいか、それとも事件現場が閉じられた世界じゃないせいか。クリスティーのABC殺人事件っぽい感じでミスリード多数の中お話が進んでいくけれど、動機はやっぱりそうなるんだなぁ。ユイカの人間らしい部分が見えて少し得した気分にもなったし、続編が楽しみ。2017/11/21
さばかん
38
嘘嘘アンド嘘の論理。 嘘を積み上げ掛け合わせた論理。 まさに人を家畜にする嘘。 人を誘導し操る嘘。 いや~見事にしてやられた。 解決編ですべてが収束していくの様は、開いた口が塞がらない状態だった。 いや~剣呑剣呑。 面白かった。2017/02/26
刃の下に心あり
35
★★★★★ユイカシリーズ2作目、すんごく面白かった!!可愛らしい表紙とは裏腹に、めちゃくちゃ本格!1作目から続けて読んだので、臨床真実士ユイカのルール(言葉の真偽、ホントウソの判定)は理解できており、すんなり入っていけました。読者への挑戦状~解決編、言葉のパズルを凄まじいロジックで次から次へと解明していき、驚きと感嘆の連続でニヤニヤが止まりません!いやいや、ほんとに酔いしれました♪著者の作品としては、まほろ節が少なめで個人的には少し寂しい感はありますが、比較的読みやすく手に取りやすいシリーズだと思います♪2023/03/27
geshi
35
前作より唯花と晴彦のイチャつきが増えてキャラクター小説に寄った印象。名探偵に挑戦状が届く連続無差別殺人という形式だけでなく、犯人の一人称視点、事件が起きて関係者に話を聞きに行くパターンの踏襲と明らかにクリスティーをオマージュしながらも、解説編で立ち上がる論理パズルは完全にまほろ印。ミステリ=パズルであると割り切り独特の論理展開でミッシング・リンクを導き出してしまう。ABXのあまりに哀しい言葉を判定しない唯花の優しさが、いい読後感。2017/03/16
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