臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族

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臨床真実士ユイカの論理 文渡家の一族

  • 著者名:古野まほろ【著】
  • 価格 ¥792(本体¥720)
  • 講談社(2016/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062940269

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内容説明

言葉の真偽、虚実を瞬時に判別できてしまう。それが臨床真実士と呼ばれる本多唯花の持つ障害。大学で心理学を学ぶ彼女のもとに旧家の跡取り息子、文渡英佐から依頼が持ち込まれる。「一族のなかで嘘をついているのが誰か鑑定してください」外界から隔絶された天空の村で、英佐の弟・慶佐が殺された。財閥の継承権も絡んだ複雑な一族の因縁をユイカの知と論理が解き明かす!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

83
人の言葉だけでなく、その信念や感情についての論理的真偽についても直感的に判別できる能力。唯花ちゃんは常時、その力をコントロールできる(ぶっ続けで10分限定)ようだけど、日常生活でいつも見えるのも想像するだけで壮絶だ・・・。鈴木君や美佐さんが人に好かれる美徳に納得。それで救われた人々もいたものね・・・。数ⅠAの論理的真偽を問う問題が一番の鬼門だった私としてはその意味を頭で理解するのが大変でした。しかし、命題が「バルタン星人に乳首はあるか」など、ユニークなので様々なパターンを考えられて面白かったのもありました2018/03/06

よっち

63
言葉の真偽・虚実を瞬時に判別できてしまう本多唯花。大学で心理学を学ぶ彼女のもとに旧家の跡取り息子、文渡英佐から依頼が持ち込まれる物語。特異な障害に起因する唯花の卓越した「嘘」を見抜く論理的鑑定とそれをサポートする晴彦。閉じられた文渡村で起こった殺人事件と文渡一族の複雑な関係。謎解きのアプローチはやや難解な感がありましたが、ストーリー自体はわりとあっさりめで、研究分野以外はあまり興味なさ気な唯花が意外な部分に反応したり、意外な方向に収束してゆく展開は面白かったです。続編があるようならまた読んでみたいですね。2016/05/16

周到&執拗

63
相手の言葉の真偽を見抜く“臨床真実士”が、山中に隠れ棲む財閥一族の巨大な嘘に挑む。相変わらず犯人多しw。まあこの作者だから仕方ないか。トータルで真になる発言から部分的な偽を逆算する、というアイデアが柱のひとつだが、耳で聞いた場合、後半を聞き終える前に前半が嘘だと気付いてしまうように思う。書かれた文章の真偽を見抜く能力にしたほうがフェアだったのではないか。〇団ネタに関しては、舞台設定がいかにもなので早々に察しはつくけれど、当事者のひとりにだけは自覚がない、というひねりが面白かった。2016/04/20

さばかん

61
う~ん面白い。そして難しい。  嘘の専門家。  嘘の物語。  嘘の人間関係。  嘘の家族関係。  嘘の生活。  嘘の人生。  よくできたミステリーだった。2016/06/19

ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう

58
論理的な観点と、その障害から人の嘘を、新か偽かを判定することができる唯花。主観的、客観的に新か偽かを判定する唯花だが、その力を使うには多くの労力を伴う。サポートに回るのは晴彦。彼らは、閉じた財閥、文渡家から、継承者である青年の死について、文渡家の内部の人間が誰が嘘をついているかを調べるよう依頼され、文渡村へと飛ぶ。飛び交う真と真。偽と偽。様々な登場人物がいる中で誰が犯人なのか…大体の目安はついてたけどHOW、WHYものわかんないし!面白かったけど、見事にまほろ先生に踊らされた。つぎこそ!2016/05/12

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