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内容説明
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増える虐待、荒れる子どもたち。今、日本の子育ては苦況にある。もはや子育ては家庭だけの問題にとどまらず、社会的な支援の整備が急務となっている。そのために、社会が、個人ができることとは何か?国際都市トロントに学ぶ、日本の子育て環境変革の発想と方策。
目次
序章 日本の子育てはどうなっているのか
第1章 ソーシャルワークと子育て支援
第2章 子育て期を支援する
第3章 「私であること」と子育て環境
第4章 子どもを尊重するということ
第5章 トロントに学ぶ子育て支援実現の方策
第6章 これからの子育て環境づくり
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
32
02年の本。父親の育児参加や身近な子育て支援はこの時点からはずいぶんと進んだ。著者のここでの提言の方向へ、確実に。◇実際、周囲にリソースがないなかで始まったウチの育児の折、3か月検診に行った自分の居場所はなかったし、産褥シッターの利用もなかなか大変だった。一方、今やってるボランティアでは父親の存在は当たり前だし、複数の子育てサークルを案内できる。◇これから、なことも多い。特に「支援する側とされる側の双方向の情報の流れ」。児相などのハード支援の手前のゆるい繋がり。そして、子育て経験のない男女を巻き込みたい。2016/12/25
なーり
2
2002年の刊行から10年以上経った今でも、子育て支援をめぐる状況はそう変わっていないと思える。2013/05/05
yutalovesbeans
2
社会で子どもを育てる仕組みを、というのが主旨の1つかもと思います。異論ないです。好きな本でした。ソーシャルワークのシステム作りとアタッチメント面での母性的人物へのケア政策は同時進行で必要ではないかと、本書で触れていないあらぬ方向へ感想が膨らみました。2011/12/01
ぴーたん
2
子育て支援をしたい人必読の本です!子育て支援が進んでいるカナダのトロントに留学し、日本ではまだ遅れがちなソーシャルワークの視点が豊富でなるほど!と一気に読んでしまいました。トロントは多様な民族がおり、移民も多いため、そういった人々が安心して暮らせるために様々な子育て支援の場や手法があります。驚いたのは、自分のニーズは他人にもあるだろうと、社会を変えるための行動が容易にできること。大学の授業でも支援の受け方、コミュニティの作り方などを教えているようです。エコマップの作り方、支援するときの注意点など載ってます2011/03/07
だいすけ
1
タイトルに惹かれて購入。社会で子どもを育てられる国は幸せだと感じた。なぜ、日本にはソーシャルワークが根付かないのだろうか。2016/12/23