内容説明
宇宙物理学の最先端を平易に語ったベストセラー!
『種の起源』に匹敵する宇宙論のパラダイム・シフト。
私たちのいる宇宙はビッグバンで誕生した。では、その前には何があったのだろう。宇宙は「無」から生まれたのか――? 物質と反物質のわずかな非対称が生んだ私たちの宇宙。なぜ「無」からエネルギーが生じたのか。宇宙はいかにして終わりを迎えるのか。
・宇宙は加速しながら膨張しており、やがて光速を超える
・99パーセントの宇宙は見えない
・未来には私たちがいま観測している宇宙は観測困難となる
などなど、最先端の研究成果ともとに、気鋭の宇宙物理学者が宇宙の意外な像をわかりやすく描き出す。リチャード・ドーキンス氏、推薦。
解説・井手真也
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
124
2017/1/7 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2018/4/11〜4/20 この本の内容は、まさに大学入学時に私が研究をしたかったこと。能力の無さに早々に見切りをつけて別分野に移ったが、ここまで解明されてきているとは...感動である。 読んでみて改めて自分にはこの分野の才能が無かったのを思い知らされた。2018/04/20
サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥
89
137億年前に宇宙はビックバンで始まった。だが、その前には何があったのか?気になるタイトルで買って読んだが、残念ながら現在の科学ではそこはまだよくわからない。永遠にわからないのかもしれない。ホーキンスの著書と同様に、宇宙がどのように始まり、現在はどのように考えられていて、そしてどうなるのか?を解説した本。正直これを理解するには私の脳みそのシワの数が足りない。「2兆年先は宇宙の膨張速度が光速を超えて宇宙の観測ができなくなる」など、これはもはや科学を超えてロマンの世界だ。★★★2018/08/10
へくとぱすかる
80
良い本、しかも感動した。この数十年の天文・素粒子物理の発展をまとめた年表がほしいほどである。ハッブルの発見した宇宙膨張は今や常識だが、遠い過去には減速し、ある時点で加速に転じたことが発見されたのは、ほんの20年前。変化の理由が「何もない空間」がもつエネルギー(アインシュタインの宇宙項に相当)だという驚くべき帰結。仮想粒子が、空間も時間も、物理法則すら「無」から生みだし、宇宙の始まりの原因が不要という論にまでたどりつく。科学的思考が感動的にわかる。NHKが放送したという著者の4回シリーズの番組を聴きたい!2020/06/10
カレイ.シュウ
61
空間も時間もない無から宇宙は始まった。物理法則もたまたまである可能性が高い。量子論など最新宇宙論をわかりやすく語ってくれています。問題は人間の脳では無を想像できないこと。2020/09/01
佐島楓
60
買ったはいいが、意味が理解できなかったので、天文関係が好きな母にあげようと思う。2017/05/20