内容説明
職業はピエロをやっておりますがここに書くなら無職にします。
著者等紹介
水野しず[ミズノシズ]
1998年、岐阜県多治見市生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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コンチャン
13
著者の作品は初めてでしたが、身近な固有名詞が出てきてイメージがわきやすいのと、選ばれている言葉のチョイスが強いので、面白い短歌になっていたと思います。2025/01/01
水色系
12
初めての水野しずさん。本屋での出会い!好き→職業はピエロをやっておりますがここに書くなら無職にします(P1)/やくしまるえつこになりたい人がいる なってごらんとえつこは思う(P3)/ドラゴンと試しに呼んだら逆鱗に触れてさみしい。夜 熱帯夜(P84)/アイフルが全焼している天一も全焼している家に帰ろう(P141) あとがき的なエッセイが妙に忘れられない面白さ。小学校の卒業式のセリフが「アルコールランプ」だったの面白い。2025/03/21
海星梨
4
なぜわたしはこの本を予約したのか? それが思い出せない。キャッチーなタイトルに惹かれてには違いないが、ページを開いてしばらく読むまで、歌集と気付かない、この忘れっぷり。どこでこの本を知ったのか全く思い出せない。ちょっと放射線関連は不謹慎じゃないかなぁと思うけど、全てが好きになれるわけでなし、そんなもんだろう。さっと読めるわけで、400冊まで全く足りてない25年の冊数嵩増しは歌集もありだな……。気に入ったものはメモしつつ。2025/07/02
えっ
3
水野さんの書くものにマヤコフスキーを感じるという点をまた思ってしまった。135ページ〈心臓が七個あったらよろこべる二十五個あれば人間やれる〉 マヤコフスキーが「とてもいい!」でいう〈しかし僕のからだでは、解剖学の気が狂った。どこをとっても心臓ばかり〉のイメージを思い出す。じめりとして細い水野さんと爆発する太陽のような巨躯のマヤコフスキー、真逆の身体でもどぎついほどマジの感じで世界を眺める時、不意に同じものが見えたりするんだろうか。 気さくな龍のイメージが良い。2024/11/08
ナオミ
2
悪気はないし、まったく悪く言ってない。一句一句に解説がないが、章立てが補助線になってくれている。とにかく正直すぎて笑っちゃう。全ての不可解にフワッと納得しながら生きてきた側の自分には鮮烈で味わい深い。2024/12/14
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