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出版社内容情報
2025年1月25日から東京ステーションギャラリーで開催される宮脇綾子(1905-1995)の展覧会公式図録。野菜や魚など身近なモノを、繊細なアプリケなどで構成した独自の世界を紹介。
内容説明
生誕120年、宮脇綾子の芸術。見た、切った、貼った 東京ステーションギャラリー 2025年1月25日→3月16日 公式図録。野菜、魚など身近なモノの観察にもとづき多彩な素材を駆使して創造するいのちの輝き!
目次
宮脇綾子の造形 冨田章
宮脇綾子の生きた道 成瀬美幸
1 観察と写実
2 断面と展開
3 多様性
4 素材を活かす
5 模様を活かす
6 模様で遊ぶ
7 線の効用
8 デザインへの志向
綾子さんのひなげし 高橋みどり
我が家の灯 宮脇彩
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイトKATE
24
2025年、宮脇綾子という芸術家を私は初めて知った。東京ステーションギャラリーで開催された『宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った』展は、大きな驚きであった。宮脇綾子が作った作品は、身近にある布と糸を使って花、野菜、果物、魚介類といった、これまた身近なものを作っている。私が宮脇綾子の作品を気に入ったのは、布の色や模様を活かし、遊び心ある作品が多数あったからである。今回の展覧会をきっかけに、次の宮脇綾子展はさらに多くの人が来場すると思うが、また観に行きたい。2025/03/31
FOTD
19
東京ステーションギャラリーでの展覧会の公式図録。 宮脇綾子さんはものをよく見る人だった。カタツムリを長時間観察して100ポーズ描いたり、野菜や果実の断面図を描いたり、野菜が芽や根を出して再生して行く様子を描いたりしている。アプリケの技法で作品制作をしているので、写実的な表現には向かない。だが、単純化されることはデザイン的な表現には適する。それゆえ彼女の作品はアートでありながらデザイン的だ。作品を見ていて圧倒されるのは、力強い生命力が作品から感じられるからだろうか。台所の食材に美を見出したことも素晴らしい。2025/03/25
藍
0
トマトの断面。2025/03/07
やぶき
0
展覧会の図録として。 アップリケ作家であり、その枠としては収まってもおらず。 身近なものを観察する眼、 あらゆる素材の選択。 そこには常にあらゆるものを慈しむな眼差しを感じるし、 時に大胆さをも兼ね備える表現力に衝撃を受ける。 図録の写真も素材力が伝わるし、 ゆっくり眺められてよかった。 これからも手元で時折開いて楽しみたい。2025/02/16